ホンダN-BOX、今期販売1位に…プリウスがついに失速、トヨタ・シエンタ販売急増の謎

Business Journal / 2019年10月23日 19時50分

 カローラはカローラ店の専売モデルであるが、予約受注期間のみでセールスマン1人当たり4台という販売ノルマを課したディーラーもあると聞くほど、積極的な販売活動を展開している。「2020年5月より、トヨタ系ディーラーでは全店全車種扱いがスタートしますので、カローラ店以外でカローラが扱われる前に売れるだけ売ってしまえと、セールスマンにハッパをかけたディーラーもあるようです」(業界事情通)ということだ。

シエンタ、販売トップの裏事情

 8月、9月とシエンタが登録車で販売トップとなっている。前年同期比で見ると、トップにはなっていないものの、7月が156.5%、トップとなった8月は157.9%、9月は185.4%となっている。ライバルのホンダ「フリード」は10月18日にマイナーチェンジを実施しているが、改良直前の9月でも前年同期比100.2%と目立った販売台数の落ち込みはないので、フリードを食ったわけでもない。

 販売現場で話を聞いても、「“これだ”と思い当たるものがない」「そんなに売れているイメージはない」といった話も聞き、なかには「何か裏があるような……」と怪しむ声も聞かれた。レンタカーやカーシェアリングなどのフリート販売を積極的に行ったのかもしれないが……。

 ある事情通は、「タクシー事業者のなかには、トヨタのタクシー専用車となる『JPNタクシー』に対して、価格の高さなどもあり購入を手控えるところが目立つとも聞きます。一方で、LPガスも使えるようにシエンタを改造して導入してもJPNタクシーより導入コストが安く済むとして、シエンタがタクシー車両として注目されています。ひょっとしたら、“シエンタタクシー需要”が販売台数を押し上げているのかもしれません」と話してくれた。

“なんとか”という表現も似合うが、トップ争いに食い込んでいるノートは9月単月では意地を見せてプリウスを抜き、登録車で2位となっている。しかし、前年同期比97%と、19年度締め上半期末決算セール期間ともなる9月にしては精彩を欠いている。トヨタ系ディーラーよりもディーラー在庫車販売比率の高い日産は、車両登録にかかる日数を短縮することができるので、トヨタよりギリギリまで勝負ができるにもかかわらず、前年同期比プラスを達成できなかった。プリウスの動きはウォッチしていたのかもしれないが、“思わぬ伏兵”ともいえるシエンタまではマークしきれなかったのかもしれない。

日産、お家騒動が販売現場にも悪影響か

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