フジ、あらゆる新番組が視聴率1ケタの惨状…大規模異動&昼の安藤番組一極集中で大混乱収まらず

Business Journal / 2015年4月23日 23時0分

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 フジテレビが低迷を脱せず――。

 4月、全日帯(午前6時~深夜0時)の36.6%。ゴールデン帯(午後7~10時)の43.8%、プライム帯(午後7~11時)の42.9%で番組大幅改編を行ったものの、新番組が軒並み惨敗しているのだ。特に、ゴールデン帯の新番組は散々たる結果になっている。
 
 10日(金)『世界HOTジャーナル』(平均視聴率8.2%)
 11日(土)『お~い!ひろいき村』(同7.7%) 
 14日(火)『発見!なるほどレストラン』(同4%)
 15日(水)『水曜歌謡祭』(同7.3%)   
 17日(金)『世界HOTジャーナル』(同4.2%)、『ダウンタウンなう』(同7.8%)
 (ビデオリサーチ調べ、関東地区。いずれも初回放送分)

 2ケタに乗った番組はひとつもなく、5%を割る番組すら出てきてしまっている。「裏番組が強かった」などの言い訳が通用しない数字であり、テレビ局関係者が話す。

「『世界HOTジャーナル』(4月10日放送分)、『ひろいき村』『水曜歌謡祭』は2時間スペシャルで、この数字ですからね。昨今のテレビ界は、放送時間を長くすればそれなりに視聴率が取れるという計算で、スペシャル番組が増えていますが、特に『水曜歌謡祭』は誤算だったでしょうね。構成は『FNS歌謡祭』(同)と同じで、歌手がコラボレーションして名曲を歌う形式。最近、歌番組自体は視聴率を取れませんが、このような懐かしの名曲を歌う長時間スペシャルは、どの局でも大概2ケタに届きます。強力な裏番組があったかといえば、そうでもない。にもかかわらず7.3%とは厳しい数字です」

 この低視聴率連発は、フジ全体の勢いのなさを象徴している。『水曜歌謡祭』は『FNS歌謡祭』のスタッフが制作し、『世界HOTジャーナル』や『お~い!ひろいき村』は他の時間帯から昇格させた番組。『ダウンタウンなう』はリニューアルで、『発見!なるほどレストラン』は系列局の関西テレビが関わっている。つまり、ありとあらゆる角度から番組を制作しているのに、どれも数字を獲れていないのだ。

「元気のある頃は、『トリビアの泉』など深夜枠から昇格させた番組がゴールデン帯でヒットしていた。ダウンタウンとウッチャンナンチャンは深夜帯の『夢で逢えたら』でブレイクし、その後フジのゴールデン帯で冠番組を持ったという過去もあります。しかし、最近は深夜帯で話題になる番組もない。今最も視聴率を取れるタレントといわれる有吉弘行の『ひろいき村』を昇格させてのこの結果は、フジの制作や編成に問題があると捉えられても仕方ありません」(同)

 それにしても、なぜ新番組が相次いで惨敗したのか。フジ関係者が話す。

「昨年夏に引き続き、年末にも大規模な人事異動がありました。主に、安藤優子司会の昼の情報番組『直撃LIVE グッディ!』に、あらゆる分野の優秀な製作者を集結させるためです。その歪みが、ゴールデン帯の番組にも及んでおり、異動の混乱が収まらないままに4月の改編期を迎えてしまいました。頻繁に部署の人間が変わると、下請けの制作会社や構成作家はやりづらく、番組プロデューサーがコロコロ変われば、慣れるだけで時間が掛かります。制作者同士で“阿吽(あうん)”の呼吸が取れないと、高視聴率は生み出せません」

 まだ初回放送が終わったばかりとはいえ、早くも低迷の気配が濃厚なフジテレビ。残念ながら、今のフジから復活の雰囲気は感じられない。
(文=編集部)

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