桜を見る会の巨額税金支出、財務省が見過ごしか…米国有利の日米FTA交渉の目くらましか

Business Journal / 2019年11月15日 18時20分

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 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 相変わらず、「桜を見る会」の問題が炎上していますね。記者さんや編集者さんからは「国会を知り尽くしている秘書さん的には『何を今さら』なお話なんですよね?」と聞かれますが、実はそうでもないです。こんなにお金がかかっているとは知りませんでした。

 桜を見る会の起源は皇室行事です。明治時代から国際親善を目的として行われていた会を、戦後の1952年に当時の吉田茂首相が内閣総理大臣主催の桜を見る会として始めたのです。阪神・淡路大震災や東日本大震災の発生などで中止した年はありますが、ずっと続いている行事です。

 国の予算で行われているのですから、内容が不透明な状態は良くないですよね。例年の桜を見る会の国家予算は1766万円でしたが、安倍晋三首相が主催するようになったこの6年ほどの支出額を見ると、2014年が3005万円で、それから年々増加を続け、19年は5518万円にもなっています。つまり、実際の支出額が予算額の3倍にもなっているのです。これを見るだけでも、あり得ないことが起きているといえます。

 一般的に、予算を要求する際は前年度の支出を参考にします。14年に支出額が3005万円だった時点で、通常の感覚なら要求予算額を増やすものです。しかし、19年まで予算額は1766万円のままで実際の支出は増えているのですから、不審に思われても仕方ないでしょう。こんなに大幅に予算オーバーするなんて、プロジェクトの予算管理としては大失敗です。通常なら財務省から大目玉を食らいますし、会計検査院も黙っていません。今回は見過ごしていたということなのでしょうか?

 とはいえ、「ここまでヒートアップする話題なのかな?」というのが永田町の住人たちの見方です。一般常識からすれば「何千万円のお金が不透明な使われ方をしているのはおかしい」ということになりますが、ここまでお金がかかってしまっているのは、桜を見る会に呼ばれたい人が多いからだと思いますよ。

 通常は招待客は1万人程度ですが、いつの間にか倍近くの約1万8000人になっています。2万人近くを無料で招待するのですから、お金がかかるに決まっていますよね。政権与党の国会議員たちにはゲストを呼べる特権があるので、地元の支持者たちは議員事務所が忖度して招待客リストに名前を載せてくれるのを待っています。

 その究極の「醜い形」が、安倍首相の後援会関係者が850名も招待されていた案件です。人数の規模があり得ないですし、本来は「国家に貢献された方」が対象のはずですが、これではほとんど“支援者感謝祭”です。「安倍首相後援会ツアーのイベントのひとつに加えられていた」という情報もあり、政治資金規正法や公職選挙法の観点からも追及されると思います。

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