広報の終わり?企業はなぜ「メディア化」するのか?スタバ、マック、コカ・コーラ…

Business Journal / 2015年6月20日 6時0分

●ブランドジャーナリズムの実践

 それでは、ブランドジャーナリズムを実践している、いくつかの事例を見てみましょう。

 GEは「アイデアラボ」(Ideas Lab)を12年に開始しました。そこには、MAKE(つくる=製造関連)、MOVE(動かす=インフラ関連)、POWER(エネルギー)、COMPETE(働き方や社会・政治)、CURE(医療)などのトピックごとにくくられたコラムがあり、さまざまな論者たちが寄稿しています。具体的には、政治家、評論家、コンサルタント、学者、また、GEのエキスパートなどです。

 あくまでもGEの事業に関連したトピックが選ばれてはいますが、そこでは数多くのデータや考え方が開陳されています。例えば、製造業がこれからどうなるか、石油の産出量が史上最大になっているがこれはエネルギー問題にとってどのような意味があるのか、ビッグデータはどうなるか、などの興味深い将来予測も読むことができるのです。

 また、アメリカン・エキスプレスの米国版サイトでは、「OPEN forum」が展開されています。ここでは、自身の資本をビジネスに活用する方法、中小企業のイノベーションの成功事例、電話会議をどう効率化するか、短時間でより多くの仕事をこなすには――など、ビジネスパーソン向けの実際的なコンテンツが並んでいます。

 コカ・コーラの「Journey」は、数少ない日本語で読めるブランドジャーナリズムのページです。ここでは「コカ・コーラのロゴの秘密」というブランドに関連した記事もあれば、「アウトドアをハッピーに楽しむための『新常識10』」という生活のためのヒントも書かれています。

 日本の事例を見てみましょう。日立製作所のソーシャルイノベーションのブランドサイト(日立の社会イノベーション)では、日立発のニュースもあるのですが、日立の手がける事業カテゴリーと関連しながらも、それ以外のニュースソースから採取された「社会イノベーション」ニュースが満載されています。そして世界でどのような社会イノベーションが起きているかを知らしめる、ブランドジャーナリズムの色濃いつくりとなっています。

 リクルートホールディングスの企業サイトでは、Meet Recruitというコーナーを設けて、グローバル、テクノロジー、ソーシャルに関わるニュースを幅広く展開しています。例えばフィンランドで起っている起業ブームの話題など、やはりリクルートと直接関係ないニュースが取り上げられているブランドジャーナリズムのひとつと考えることができます。

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