小池百合子知事の学歴詐称疑惑を記者会見で追及しない「都庁記者クラブ」の異常さ

Business Journal / 2020年6月15日 18時0分

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「小池百合子都知事の学歴詐称疑惑は、カイロ大学長の声明で追及不可能になった」――。

 全国紙政治部記者はこう分析する。石井妙子氏のノンフィクション『女帝 小池百合子』(文藝春秋)が火をつけたこの疑惑だが、卒業証書の原本を小池氏が公の場できちんと提示しないことが最大の焦点となっていた。しかし、大学側が9日に卒業の正当性を証明する声明を出したことで、卒業証書をめぐる争いにほとんど意味がなくなってしまったというわけだ。先の政治部記者はこう話す。

「今回は大学長名で声明が出た上に、エジプト大使館のお墨付きとあっては証書なぞもはやただの紙切れです。大学と小池氏に癒着関係があったとしてもエジプト政府が言えば卒業は卒業ですから。極端な話、小池氏が証書をなくしたと言い、大学に再発行してもらえればそれで済む話です」

 実は小池氏は本来10日に再選出馬の会見を開く予定だったが、12日に延期した大きな理由の一つに、9日に作家の黒木亮氏と弁護士の郷原信郎氏が外国人記者クラブで学歴詐称疑惑について会見を開いたことがあるとされる。

 会場で取材した記者によると、外国メディアがほとんどおらず、盛り上がりに欠けたという。筆者もオンラインで確認したが、質疑応答もトップバッターに中東ニュースをカバーするパンオリエントニュースの記者が小池氏のアラビア語の能力を保証した上で、カイロ大学の声明を読み上げるという小池氏擁護の「質問」をした以外、見どころがあったとはいえない。小池氏はこの9日の会見を海外メディアはおろか、国内主要メディアが取り上げなかったのを確認し、12日に再選出馬の会見を開いた。

 再選出馬会見では、都庁クラブに所属する大手紙やテレビの「小池寄り」の姿勢が際立った。冒頭に幹事社の東京新聞が「国政復帰する気は?」と質問したのに小池氏が「これから出馬しようとする人間に、その質問はどうかと思う」と気色ばんだ以外は、学歴詐称疑惑や金銭スキャンダルなどに関する質問はゼロ。

 唯一、フリーランスの畠山理仁記者が卒業証書の原本を提示してもらえるかと質問した。小池氏は、「卒業云々については、すでに何度もカイロ大学は認めているということを申し上げて参りました。今日も一部のメディアで原本そのものをかつてそれをのせて掲載している。カイロ大学からも認めてもらっているものと考えている。それによってすでに公表をしているということでございます。そのような必要な条件を検討しながら進めていきたい」と明らかに緊張しており、しどろもどろで意味不明な返答をした。畠山記者がさらに質問しようとすると「お一人一問でお願いいたします」とあからさまに打ち切った。その時の様子を会見に参加した雑誌記者はこう話す。

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