三菱スペースジェット(旧MRJ)、未完のまま撤退の可能性も…開発の指揮系統が混乱

Business Journal / 2020年7月2日 6時0分

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 3月期決算企業の株主総会は6月26日、ピークを迎えた。東京証券取引所の調べでは747社が開き、集中率は昨年より2ポイントほど高い33%。分散開催の動きが進んでいたが、2016年以降で最も高くなった。

 3月決算企業は6月末までに総会を開く必要がある。新型コロナウイルスの感染防止のため、延期や総会を2度に分ける「継続会」を推奨してきた。継続会開催は34社(大和総研調べ)にとどまった。7月以降の開催は東証調べで20社である。

ガバナンスのありようを問われたソフトバンクG

 ソフトバンクグループ(SBG)は6月25日、東京都内で株主総会を開いた。孫正義会長兼社長はオンライン形式で出席した。例年、議長を務める孫会長の独演会になる。株主の発言も「99歳まで社長を続けてほしい」と孫礼賛一色だったが、今年の総会は様相を異にした。

 株主の発言で目立ったのは、企業統治(コーポレートガバナンス)のありようについてだった。株主からは「投資先企業のシナジー追求が全体的に甘い。誰が責任をもって強化するのか」「取締役の中に、孫さんの突っ走りに待ったをかけられる人物はいるのか」といった発言が出た。孫会長は「私が暴走しないようにガバナンスを強化する」と語った。社外取締役を2人増やして4人とする議案を可決した。社外の目を増やして、孫会長の判断にブレーキを利かせる役割を担うというのだが、実際に機能するのだろうか。

 新たな社外取締役には早稲田大学大学院の経営管理研究科(ビジネススクール)教授の川本裕子氏に加え、ベンチャーキャピタル経営者のリップブー・タン氏が就任した。一方で、10年以上にわたり取締役を務めた中国アリババ集団の創業者、馬雲(ジャック・マー)氏が、この総会で退任した。19年末に18年間にわたって社外取締役を務めてきたファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏も退任している。ストッパー役がいなくなったため、ガバナンスに不安をもつ株主の質問が相次いだ。

 退任時期を尋ねる質問が出た。「変わりなく、あと7~8年は元気に続ける。69歳くらいになったら、おおむね60代だ、と言って続けるかもしれない」。70歳以降の続投にも意欲を見せた、と受け止められた。

 株主には孫会長のファンが多いが、この業績悪化では厳しい質問が飛ぶのも当たり前だ。SBGは20年3月期連結決算(国際会計基準)で9615億円の最終赤字を計上した。成長戦略の中核と位置付けてきた投資事業の不振が原因だ。

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