楽天ペイ・Suicaの提携は最強?スマホ決済、PayPayと一騎打ちでサバイバル突入?

Business Journal / 2020年8月8日 6時0分

 ソフトバンクは、ビッグデータで新たな試みを行っている。

「ソフトバンクはみずほ銀行と組んで、J.Scoreというスコアリングの会社をつくりました。スコアリングといえば、中国のアリババがやっている芝麻信用が有名です。それは、アリババの決済サービスAlipayでの支払い履歴、学歴・職歴、資産保有状況によって、個人の信用度を350~950の数値で表すものです。これは就職や結婚にも影響します。アメリカでもクレジットスコアが行われており、信用度は数値化されています。信用力の高い人たちはプライム層、信用力の低い人たちはサブプライム層と呼ばれます。サブプライム層が住宅を持てるようにと登場したサブプライムローンが破綻したことで、リーマンショックが起きました。日本にも信用情報はありますが、ローンの返済状況など金融に関わることのみでした。

 J.Scoreは個人の好みやライフスタイルなども加味するなど、もっと幅広いスコアリングをやろうとしているようです。スマホ決済ではソフトバンクはPayPayを設立して、昨年LINE Payを傘下に収めました。PayPayとLINE Payは利用者層が異なっていたので、巨大なスマホ決済層を手中にしたことになります。そして今後はグループの金融部門の多くをPayPayの名で塗りつぶすという決意までみせています。PayPayを前面に押し立てようとしているのです」。

  スマホ決済のサバイバルは、通信サービスを提供するキャリアの動向にかかっていると見て取れる。

「ドコモはアマゾンやメルカリと一緒になって、いろいろやり始めました。auはPontaと一緒になった。どちらも楽天やソフトバンクの動きに触発されて、バスに乗り遅れるなと慌てている感じですね。ドコモの元は電電公社、auのKDDIは元を辿れば、国際電話に特化して電電公社から分離した会社が始まり。どちらも旧体制でお公家様気質で、おっとり構えていたんじゃないでしょうか、これまでは。

 そこに新興勢力の楽天とソフトバンクが伸してきた。三木谷浩史や孫正義のように自分で決断してガンガン物事を進めていくような個性的なリーダーが、ドコモやauにはいないということも大きいでしょう。スマホ決済の生き残り戦争は、三木谷さんと孫さんの一騎打ちになって、すごいことになるんじゃないでしょうか」

 利用者の利便性を競う、歓迎すべきサバイバルになることを願いたい。

(文=深笛義也/ライター)

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