経団連・中西会長にハプニングがあれば、後任はリストラ本番迎える日本製鉄会長しかいない

Business Journal / 2020年9月12日 6時5分

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 中西宏明・経団連会長は9月7日、リンパ腫再発後、初めて記者会見した。2カ月ぶりに病院を出て、会長・副会長会議に出席。その後、記者会見に臨んだ。「体調は悪くない」としたが、「試行錯誤しながら最先端の治療を受けている」と説明した。再発の難しさもあり、退院の時期は見通せない。

「安倍首相のように『辞めたい』と言いたいが、そんな経済情勢ではない。ご迷惑をかけながらも一生懸命やっていきたい」と述べた。安倍首相については「新型コロナウイルスの感染拡大対策を十分に主導できなかった」「コロナ対策の全過程で主導権が薄く、辞任という決断になった」と分析。コロナ対策が後手に回ったことが退陣につながったという認識を示した、と毎日新聞は書いている。

 中西会長の病状は予断を許さないということだろう。年末辞任というスケジュールが浮上することも考えられる。中西氏はリンパ腫のため、2019年5月下旬から3カ月半、病気療養し、9月に復帰した。11月下旬に病状が治まった状態である「寛解(かんかい)」との診断を受けた。「寛解」とは、全治とまではいえないが、病状が治まっておだやかであること。中西氏は復帰後に定期的に受けている検査で、腫瘍マーカーの数値が悪化していることがわかった。7月14日から精密検査のため入院していた。

 経団連の会長が長期にわたって休んだのは中西会長が初めて。経団連は会長不在時のルールを特に設けてはいない。会長代行を置かず、案件ごとに担当の副会長らが対応することになっている。

 かつての経団連会長経験者は「経団連会長はボランティア(の仕事)のようなもの」と真顔で語ったことがある。それに、経団連が政策提言しても安倍政権はほとんど採用しなかった。「財界総理」と呼ばれた経団連会長は、今や名誉職でしかないといった辛辣な見方さえあるなか、中西会長は病気を押して経団連会長を続けるというのだ。

ポスト中西の絶対本命はいない

「ポスト中西」のポイントは「製造業にこだわるかどうか」(元経団連副会長)

 20年7月1日現在の副会長は、進藤孝生・日本製鉄会長、山西健一郎・三菱電機特別顧問、早川茂・トヨタ自動車副会長、越智仁・三菱ケミカルホールディングス社長、大橋徹二・コマツ会長が製造業出身である。山西氏は特別顧問だし、トヨタの早川氏は豊田章男社長が経団連になびいてくれないから代わりに副会長になってもらっている、いわば“当て馬”である。来春、早川氏はトヨタの副会長を辞めるとみられている。進藤氏が本命、対抗は大橋氏。越智氏が大穴(失礼な言い方になったらお許しを)というのが大方の見立てだ。

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