有名議員事務所の“あり得ない求人広告”に永田町の秘書たちが騒然となった理由

Business Journal / 2020年10月8日 18時40分

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 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 10月2日のアメリカのドナルド・トランプ大統領の新型コロナ感染のニュースは、世界を震撼させましたね。幸い、重症化せずにすでに退院したようですが、側近たちは感染続出で、今後も波紋を呼びそうです。一方で、今まで興味がなかった方も大統領選挙に興味を持たれたのではないでしょうか。

 9月30日には、共和党のトランプ大統領と民主党のジョー・バイデン候補の直接対決となったテレビ討論会が中継されましたね。神澤も議員会館で見ましたが、トランプ大統領は相当追い詰められている印象でした。何かものすごく焦っているような感じで、余裕のなさを感じました。発言の内容も神澤の英語レベルで理解できるような話ばかりで、「大統領選挙の討論会って、この程度?」と思ってしまいました。

 報道によれば、世論調査でもトランプ大統領の支持率は低迷していますね。もっとも議員会館ではアメリカの放送はCNNしか見られず、1社だけだと報道的にも偏るので、秘書たちはもっとチャンネルを増やしてほしいと思っています。

 大統領選の結果は日本の政治にも大きく影響するので、解散総選挙のタイミングは大統領選の結果を見てから……との説もあるくらいです。トランプ大統領が落選する可能性もありますから、トランプ政権と密接な関係にあった安倍政権を引き継いだ菅内閣は、冷や冷やしながら動向を見守っていると思います。

議員事務所の「求人広告」に秘書たちが騒然

 永田町では、杉田水脈衆議院議員の失言問題よりも、河井克行元法務大臣夫妻の買収問題よりも、解散総選挙の方がずっと重要です。

 そんな中、10月7日に秘書たちがざわつく「事件」がありました。川田龍平参議院議員の事務所が、転職者向けサイトに公設第一秘書の求人広告を出していたのです。秘書を公募すること自体は違法でもなんでもないのですが、第一秘書というのは、秘書のトップとして事務所の運営を担う立場です。そのポジションを公募するというのがあり得ない印象で、うまくいったという話も聞いたことがありません。

 求人広告を見て応募する方は、ほとんどが国会に夢や希望を持っているので、採用後すぐに理想と現実のギャップにがっかりされます。公設秘書は国家公務員特別職にあたるため、労働法の適用除外で年次有給休暇制度がありません。その事実を知らずに雇用され、突然クビになっても訴える権利すらないのです。さらには、議員や先輩秘書たちとの特殊な上下関係もつらいです。

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