中国・習近平主席、失脚の可能性…副主席が離反で“習降ろし”勃発、権力闘争が激化

Business Journal / 2020年10月15日 21時30分

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 中国では今月26日から29日までの4日間、1年に1度の中国共産党の重要会議である中央委員会総会「第19期中央委員会第5回総会(5中総会)」が北京で開催される。習近平国家主席(党総書記兼任)はこの総会で、規律引き締めによる体制固めを急ぎ、2年後の党大会で自身の「終身主席」を実現させたいところだが、ここで思わぬ妨害が入ったことが明らかになった。

 それは習氏の盟友で「腹心中の腹心」といわれた王岐山・国家副主席が習氏から離反し、習氏と反目する李克強首相らのグループに転じるなど党内の権力闘争が激化していることだ。さらに、米中対立が激化するなか、西側諸国の中国離れも加速しており、党内では李氏や党長老のグループを中心に、中国の国際的孤立を回避するために、習近平降ろしの動きが強まっており、習氏は苦境に陥るとの見方も急浮上している。

王氏という思わぬ伏兵

 5中総会では2021~25年までの中期経済目標「第14次5カ年計画」と、35年までの長期目標の策定について討議する。新型コロナウイルスや米国との関係悪化の影響で先行きが不透明ななか、発展戦略や経済成長に関する中長期目標をどう打ち出すかが重要なポイントだ。

 とくに、習氏の本来の任期は23年春までなのに、その任期を大幅に超える35年までの長期計画を策定することで、習氏が「終身主席」に向けた長期支配を視野に入れていることがうかがえる。

 習氏は一昨年の全国人民代表大会(全人代=国会に相当)で、憲法の国家主席の任期「2期10年」の条項を削除し、自身の終身主席実現に道を開いており、続投を狙う22年の中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)に向けて、今回の中央委総会で指導部や軍幹部の人事を通じた体制固めがどれほど進むかのかが最大の焦点だ。

 総会では党幹部の綱紀粛正を進めるための規定を定めた新たな規則も審議。規則によって「習同志を核心とする党中央の権威と統一的な指導を守る」としており、習氏は党員への引き締めを強めることで権力基盤を一層固めて、終身皇帝ならぬ終身主席を目指す。

 そこに、王氏という思わぬ伏兵が現れることを、習氏は予想もしなかっただろう。王氏は習氏の終身主席に反対した。王氏の知人である著名な企業家で、習氏同様、幹部子弟の代表格だった任志強氏(69)は習氏について「衣服をはぎ取られても、皇帝になろうとしている道化者」と揶揄するなど辛らつな習氏批判を展開した。この裏には王氏の存在があったといわれる。

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