櫻井翔ドラマのベストは?『家族ゲーム』の異常性と『木更津キャッツアイ』の凡庸さの背景

Business Journal / 2020年12月30日 5時5分

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 2020年末の嵐の活動休止まで、残すところあとわずか。嵐メンバーの5人は、1999年11月のデビューからの21年間、私たちの胸を打つ歌やパフォーマンスを届け、またバラエティでの振る舞いでは私たちを大いに笑わせてくれもした。さらには俳優としてさまざまなドラマや映画に出演し、ある時は涙を誘い、ある時はドキドキさせてくれた。

 そんな嵐メンバーへ感謝と敬意を込めて、それぞれの俳優としての活動を振り返っていきたい。今回は櫻井翔編だ。

社会派ドラマ『先に生まれただけの僕』での“ほどよい距離感”は、ニュースキャスターの経験が生かされたか

 慶應義塾大学経済学部出身で、『news zero』(日本テレビ系)でのキャスター歴はすでに10年以上と、今や知性派ジャニーズタレントの代表格である櫻井翔(38)。俳優として活動する際にも、櫻井の知的な一面が活かされている。

 例えば、2017年10月クールのドラマ『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)で、勤務先の出向辞令で高校の校長となり、経営再建を任された商社マン・鳴海涼介を演じた時。

 同ドラマは、不登校や大学進学時の奨学金など、教育現場におけるさまざまな問題を取り上げた社会派ドラマで、視聴者にとって重いテーマになる可能性もあった。しかし校長を演じた櫻井は、そうした問題に対して深刻になりすぎず、かといって他人事として扱うわけでもなく、ほどよい距離感で、視聴者を置いてけぼりにすることがなかった。キャスターとしてさまざまなニュースを扱ってきた経験から、シリアスなテーマに対するちょうどよい向き合い方や、見ている側が疲れない取り扱い方を心得ているのかもしれない。

長渕剛、松田優作、鹿賀丈史が演じた『家族ゲーム』の主人公・吉本の“異常性”を冷静に分析していた櫻井翔

 2013年4月クールの『家族ゲーム』(フジテレビ系)でも、上述の『先に生まれただけの僕』にも通じる教育や家族にまつわる問題を扱っており、櫻井は教え子の家庭内の問題に介入する家庭教師・吉本荒野を演じた。

 吉本は、教え子の東大合格率100%の天才家庭教師である一方、教え子の家族を盗撮したり、教え子の父親にハニートラップを仕掛けて弱みを握ったりといった異常性も併せ持っている。優等生のイメージが強い櫻井だが、教え子の家庭内のマイナス面を見つけて薄ら笑いを浮かべるシーンでは、吉本が抱える内面の異常性をしっかりと表現し、視聴者を震え上がらせた。

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