ニューイヤーコンサートで不可欠のヨハン・シュトラウス、報酬は2億円超だった!
Business Journal / 2021年1月1日 16時10分

明けましておめでとうございます。今年もウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートのテレビ中継を心待ちにしていた音楽ファンも多いのではないでしょうか。普段、クラシック音楽を聴かなくても、最高の指揮者、本場のオーケストラが演奏するヨハン・シュトラウス(2世)の音楽を毎年、生中継のテレビ放送で楽しむという方々は多いと思います。
現在、オーストリア政府の方針により、観客を入れてのコンサートが禁止されているために、今年のニューイヤーコンサートは無観客での開催なのは残念ですが、テレビ映像は世界90カ国以上に配信され、日本ではなんとゴールデンタイムの19時過ぎからライブ放送を楽しむことができるのです。
とはいえ、我々日本人の団欒時間に合わせてウィーン・フィルが演奏してくれているわけではありません。偶然にも、現地時間午前11時過ぎにコンサートを始めるために、時差の関係でちょうど最高の時間にぶつかるのです。そんなことがあるからか、オーストリア国外では、特に日本人に強い人気があるコンサートとなっています。例年ならば、日本から飛んできて、お正月の晴れやかな着物に身を包んだたくさんの聴衆が、ホール内で生演奏を楽しんでいるのも有名です。
ちなみに、本拠地で行われる通常のウィーン・フィルのコンサートも、土曜日15時半と日曜日11時の開演です。これには理由があります。ウィーン・フィルは、自分たちでオーケストラをやりたくてやっている、世界唯一の“自主活動のオーケストラ”で、実際にはメンバーの本職はウィーン国立歌劇場管弦楽団員です。夜は本職であるオペラの演奏をしなくてはならず、オーケストラのコンサートは、時間が空いている午前中か昼過ぎにやるしかありません。
今年は歌劇場が閉鎖されているので、元旦に演奏さえすれば、その後は自宅でシャンペンでも開けてゆっくりできるのでしょうが、例年ならば大晦日の午後にニューイヤーコンサートと同じプログラムを演奏し、夜には歌劇場に駆けこんで、恒例のシュトラウスの喜歌劇『こうもり』を演奏します。クタクタになって夜遅く帰っても、翌日の元旦には早起きをして、全世界に生中継されるニューイヤーコンサートを演奏し、夜はまた歌劇場で『こうもり』です。
演奏家は聴衆に楽しんでもらう仕事なので仕方ないのですが、これはウィーン・フィルだけの話ではなく、最近の日本のオーケストラでも三が日をゆっくり休める時代ではなくなっています。たとえば、東京フィルハーモニー交響楽団の恒例のニューイヤーコンサートなどは、1月2日と3日です。オーケストラ団員は、初詣などに向かっている人々と同じ電車に乗って、コンサートホールに向かうことになります。
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