中国軍レーダー照射事件は氷山の一角?暴発懸念もくすぶる自衛隊員たちの本音

Business Journal / 2013年2月14日 7時5分

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 中国海軍フリゲート艦による、海上自衛隊護衛艦「ゆうだち」への射撃管制用レーダー照射事件は、メディアで報じられているように「危険な挑発行為」として、これまで尖閣諸島をめぐる領土問題で緊迫していた両国間の緊張をさらに高めることとなった。

●射撃管制用レーダー照射は氷山の一角

 だが、尖閣諸島では中国、竹島では韓国と対峙する、第一線部隊に勤務する海上自衛官は、あくまでも個人的見解と前置きした上で、主要メディアの論調に異を唱える。

「過去、中国や韓国の海軍は、今回のケースほどひどくはなくとも、頻繁に挑発行為を繰り返してきた。今回の事案は氷山の一角に過ぎない」(現役1等海曹)

 彼によると、例えば、中国海軍側が、日本の海上自衛隊や海上保安庁の艦船の近くを通るときは、射撃管制用レーダー照射は行わなくとも、その砲門を日本側艦船に向けていることも多々あるという。事実、この手の話は、中国に限らず、冷戦下時代の旧ソ連軍の時代にもあり、日本側は、いつもこうした挑発に晒されてきたのだ。P3-C対潜哨戒機に搭乗する現役海曹長も同調する。

「海上自衛隊の航空機が、中国海軍の艦船に近づけば、(艦船の)砲門をこちらに向けている、もしくは兵隊が機関銃をこちらに向けて射撃準備をしていることもある。多分、撃ってこないだろう、もし撃ってきたとしても弾は当たらないだろう、と思っていても、いつ撃たれるやわからないし、弾が自機に当たるかもしれない。正直、とても怖い」

●上層部を突き上げる第一線勤務の自衛官たち

 そのため、海上自衛官ではないが、元海上保安官・一色正春氏によって公開された、尖閣諸島近くの海域における中国漁船が海上保安庁巡視船に意図的に衝突する映像公開は、「大勢の国民の皆様に、海上防衛と海上保安の最前線の様子をしっかり見ていただきたい」という第一線勤務の海上自衛官、海上保安官の思いに合致。一色氏は、絶大なる支持を得た。

 こうした背景から、第一線の現場で活躍する海上自衛官の間では、これまで以上に「上層部には、対中国、対韓国には強い姿勢で臨んでほしい」との声が日増しに強まり、「上は何をもたもたしているのか」(前出の1等海曹)との不満がくすぶり続けているという。

●理想は、自民党と日本維新の会の連立?  事実、昨年、3年3カ月続いた民主党政権の終焉により、自由民主党・公明党が政権を奪還、とりわけ安倍総理の再登板に期待を寄せる声は、現役自衛官の間では高い。

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