増加する鉄道の相互直通運転で、激変する沿線経済〜大型開発の渋谷、高まる震災時のリスク…

Business Journal / 2013年7月25日 18時0分

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 「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社/7月20日号)の特集は、「鉄道<新>発見!」だ。

 昨今の相互直通運転(相直)で変わった人の流れや、鉄道ビジネスとは切っても切れない「不動産開発の最前線」をレポートした特集だ。鉄道会社による開発は、人の流れや街のにぎわい、住宅選びの基準などにも変化を及ぼすのだ。

●相互直通運転で大きく変わる人の流れ

 『Prologue つながる首都圏の鉄道網~東横・副都心線乗り入れで 沿線経済に起きた大異変』では、今年3月、東京急行電鉄(東急)東横線と東京メトロ副都心線の相直が始まった。すでに副都心線は西武鉄道池袋線と東武鉄道東上線との相直を行っており、横浜高速鉄道みなとみらい線との相直をしている東横線と、5路線がつながったことになる。

 今年のゴールデンウイーク、相直効果を享受した駅は多い。東上線の川越駅は17%、みなとみらい線の元町・中華街駅は31%も乗降客が増えた。さらに、副都心線の新宿三丁目駅の乗降客数は63%の伸びを記録したのだ。新宿三丁目駅に直結している、国内で最大の売上高を誇る百貨店・伊勢丹新宿店は、90億円を投じて改装した効果もあって、売上高は10~20%増で推移している。一方で、乗降客を減らしたのが、渋谷駅だ。横浜方面から渋谷を通過してしまう人が増えたためだ。

 『特集Part 1 鉄道が変える街』では、通過されるようになった渋谷の巻き返しに注目している。今後14年間にわたって駅周辺で開発が続く、渋谷大改造が行われる。2012年の渋谷ヒカリエに続き、17年度には南街区、18年度には道玄坂街区に新たなビルが完成する。20年には渋谷駅の真上に一連の目玉となる超高層ビルが出来上がるのだ。東急やJR東日本が、一大商業施設を計画している。合わせて、東京メトロ銀座線やJR埼京線のホームも、乗り換えやすい位置に移動してくるという。

 リニアとJR山手線、2つの新駅構想で品川に高まる期待も紹介している。このほか、14年度中にJR東日本は、上野~東京駅をつなぐ東北縦貫線を完成させる。現在、上野駅が終点となっている東北本線(宇都宮線・高崎線)、常磐線を東京駅で東海道線に接続し、直通運転を開通させる。狙いは山手線や京浜東北線の混雑緩和だ。上野~御徒町駅間で213%の混雑率を180%にまで緩和できるという。

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