お茶が結びつける男女の縁!? お茶マニアの“肉食女子”が虎視眈々

Business Journal / 2013年7月30日 18時0分

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 今さら言うまでもないが、お茶は誰もが認める日本人の味。疲れて帰ってきたときに、熱いお茶をズズッと一すすったなら、「日本に生まれてよかった〜」と幸せをかみ締めるものだろう。しかし、茶葉の消費量は、ここ10年にわたって右肩下がり。1世帯当たりの茶葉の年間購入金額は、2001年の6400円から11年の4600円へと、実に30%あまりも減少しているのだ。このデータから、全国で深刻なお茶離れが進んでいる実態が浮かび上がってくる……。

 そこで、こんなことではいけない! と立ち上がったのが、“日本茶アーティスト”なる肩書で活動する茂木雅世。お茶に関する書籍やCDを創作し、日夜その普及に明け暮れる彼女が、イベントスペース「東京カルチャーカルチャー」で、『利き茶NIGHTコン』を開催した。

 全国から選りすぐりの緑茶を飲み比べながら、その産地を当てる「利き茶」。だが、そんなマニアックなイベントに、いったいなん人が集まるだろうか……と心配していると、意外にも70人あまりのお茶マニアが集い、会場内は満席に! それもそのはず、昨年11月に「煎茶NIGHT」を開催しており、好評を博したことから今回の第2回目が開催されたのだ。

 会場に集ったお茶マニア同士がグループを結成し、チーム対抗で利き茶対決を行うこのイベント。チーム対抗戦にすることで、自然と結束力も高まり、親近感も湧いてくる。「前回は参加者の中からカップルが1組できました! お茶マニアの女子は意外と肉食なので、頑張ってください!」と茂木。お茶という共通の話題もあり、チームプレーで一体感が高まれば、そのまま恋愛関係にまで発展するのか? 

 だが、実際に利き茶に挑戦してみると、これがとんでもない難易度で、とても合コンのノリでは歯がたたない。味の違いがあることは辛うじてわかるものの、静岡茶なのか宇治茶なのか、それとも八女茶なのか、全く見当すらつかなかった。集結した名うてのお茶マニアたちも苦戦しているらしく、いれたてのお茶をなん回も飲み直し、渋い顔をしながら、ああでもないこうでもないと、かんかんがくがくの議論を展開。「全部当てるまで帰れない」という、某テレビ番組を彷彿とさせるルールが設定されており、マニアたちの顔にも焦りの色が浮かぶ……。

 それでも、1時間ほどすると、全問正解するチームが続出するから、その実力には舌を巻くばかりだ。全問正解したチームは、眼光鋭いマニアの視線から、和やかな笑顔に様変わり。そんなギャップも、男女の交流を促進させる理由のひとつなのかもしれない。茂木は「お茶の心得は『一期一会』。この場での出会いを大切にしてほしい」と呼びかけ、さらに交流を促進。さながら、異業種交流会のように、参加者はチームを横断して名刺交換を始めた。ビジネスに、プライベートにと、お茶をきっかけに新たな出会いが続々と誕生する。

日本茶アーティストとして、茂木の目標は「お茶フェチを増やす」こと。「ゆくゆくは『急須ボーイ』『急須ガール』なんていう言葉が浸透してほしいですね」と、その野望は果てしない。イベントのほかにも、グッズのプロデュースや、各地でお茶のワークショップなどを行いながら、茂木は目標に一歩ずつ近づいているようだ。

 好評が好評を呼び、早くも11月には第3回目が開催されることも決定した「利き茶NIGHTコン」。もしや、お茶マニアたちが市民権を得る日も近い……のか?
(文=編集部)

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