大学経営の、非常識なあきれた実態〜コスト意識なし、責任回避システム、形式主義…

Business Journal / 2013年8月14日 7時0分

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 7月11日付当サイト記事『特定大学へ1000億ばらまきに異論噴出…大学迷走の背景に潜む、旧態依然な経営の実態』で、安倍晋三政権の大学への予算ばらまきの実態や、それを受ける大学側の経営がいかにずさんであるかを紹介したところ、賛否両論の反応があったが、否定的な意見が多かったように感じた。中には「ばらまいて何が悪い」という反応すらあった。

 断っておくが、頑張っている大学もあるし、先生もいることは筆者も知っている。筆者が知る限り、大学は悪貨が良貨を駆逐する世界で、優秀な先生はその他大勢の無能な先生から足を引っ張られる傾向にある。そして無能な教員が安住できるように、改革などを行わない無能な教員を総長や学長に祭り上げる。はっきり言ってしまえば、馬鹿が馬鹿を選んでいるのである。この結果、どう見ても日本の大学の経営や教員の質は全般的に下がっている。

 こうした大学に金を渡しても、結局はドブに捨てたことになるということが言いたかったのである。特に今回のばらまきは、ベンチャーなどへの投資に自由に使ってよいという性格である。ベンチャーへの投資は新しい産業を起こしていくために重要であると考えるが、今の大学のガバナンスでは、到底まともな投資が行われるとは思えないのである。

 事実、記事掲載後も、東京大学分子細胞生物学研究所における43論文の不正認定や、京都府立医科大教授の臨床データ偽装などが立て続けに報道された。どれも研究者としての倫理感に問題があるようなものばかりだ。こうした不祥事は氷山の一角なのではないか。

 大学の「生態研究」で、とても面白い本があることを思い出した。2年前に出版された『キャリア妨害』(菊地達昭著、東京図書出版)という本だ。サブタイトルに「ある公立大学のキャリア支援室での経験」とあるが、読んでいけば、横浜市立大学であることがすぐにわかる。

 本書では、大学経営が戦略性に欠け、ずさんで、そればかりか人間性にも問題があるような教職員が跋扈し、その結果、本来ならば若い学生が自らのキャリアを磨く場であるはずの大学が、学生のキャリア育成を妨害する場と化している実態が赤裸々に描かれている。

「前例主義」「形式主義」「性悪説」「人件費はタダ」「コスト意識ゼロ」という5つのキーワードから、大学運営の実態がいかに腐敗し、堕落しているかについて具体的な事例やエピソードも豊富だ。本書を読むと、大学の教職員集団は、規律や社会常識が働かない「無法地帯」「犯罪者集団」を構成しているのではないかと感じるほどだ。

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