マンガ『進撃の巨人』、韓国で異例の大ブーム&社会現象化のワケと裏側~日韓同時放送も

Business Journal / 2013年8月16日 14時0分

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 どう見たって強そうに見えないが驚くほどの大きな体で、なんの理由もなく人間たちを食い尽くす巨人たち。その巨人が、日本はおろか海を越えて韓国にまで進撃している。

 新人作家・諫山創によって2009年から別冊少年マガジン(講談社)で連載中の人気コミック『進撃の巨人』。単行本は現在11巻まで発売。各種漫画賞レースを総なめにし、累計発行部数2000万部を超える大人気作だ。13年4月からはテレビアニメ化がスタートし、14年には実写映画化も予定されている。現在、日本で絶大なる支持を得ているこの作品が、韓国でも大ブームを巻き起こしているのだ。

●異例の日韓同時放送

 アニメ『進撃の巨人』は、とどまるところを知らない人気ぶりである。第1話がTOKYO MXテレビで放映された4月7日、韓国最大のポータルサイト・NAVERでは「進撃の巨人」がリアルタイム検索キーワードランキングで1位になった。日本での放映だったにもかかわらず、韓国のファンたちの間ではアニメがどんな仕上がりなのかがTwitterやFacebookで話題となり、「早く韓国でも見たい!」などの期待が集められたのだ。

 そんな関心の高さに応えるかのごとく、それから3日後の4月10日にはアニメ『進撃の巨人』の韓国内版権を持つ日本アニメ専門チャンネル「アニプラス」で第1話が放映。たった3日のタイムラグでのオンエアは異例ともいえる。

 しかし、この3日のタイムラグすら耐えられず待ちきれないという要望が「アニプラス」に殺到。抗議にも近いその熱い要望に驚いたアニプラスは、第10話からTOKYO MXでの放送時刻とまったく同じ毎週日曜日午後11時30分という「日韓同時進行」で放映を行っている。韓国では98年から順次、日本の大衆文化のオンエアを開放してきたが、「日韓同時進行」は珍しい。それだけ『進撃の巨人』人気が凄まじいことを物語っている。

 それだけではない。話題の主題歌「紅蓮の弓矢」が収録されたLinked Horizonのシングル『自由への進撃』も、日韓ほぼ同じ時期に発売。澤野弘之によるオリジナルサウンドトラック(OST)も正式発売された。いくら日本のアニメが人気とはいえ、主題歌やOSTまでほぼ同時に発売されることは、韓国ではめったにないことだ。

 「WEB TOON」と呼ばれるインターネット上の漫画が市場を占領し、紙の漫画がまったく売れなくなった韓国で、11年から正式翻訳出版されているコミックスも35万部以上の売り上げを記録。漫画では異例の総合ベストセラー・ランキングで4位まで上がった点も、その人気の高さを物語る。

●社会現象まで引き起こす

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