アニメにアイドル…日本のサブカル、韓国に浸透の理由と舞台裏〜オタクが切り開く日韓友好

Business Journal / 2013年9月4日 14時0分

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 領土問題や慰安婦問題などで何かと対立し、一気に冷え込みつつある日韓関係。先日もサッカー日韓戦における横断幕をめぐって論争が起きるなど、韓国における対日感情は悪化するばかりだ。

 ところが、その韓国でテレビをつければ、『女王の教室』(日本テレビ系)、『愛なんていらねえよ、夏』(TBS系)など、日本で人気を呼んだ名作ドラマたちが、次々とリメイクされてオンエアされている。それも主演女優はコ・ヒョンジョン、ソン・ヘギョなど大物ばかり。『冬のソナタ』(韓国・KBS)で日本でも人気を博したチェ・ジウも、『家政婦のミタ』(日本テレビ系)のリメイクに主演することが決まった。

 昨今の日韓関係の冷え込みもあってあまり論じられないが、今年は、韓国で日本の大衆文化が開放されて15年目となる節目の年。1998年に韓国で公開された岩井俊二監督の映画『Love Letter』(日本ヘラルド映画/95年)は、日本文化開放の第1世代を代表する記念的象徴として、今もたくさんの韓国人が覚えている作品だ。

 この映画を皮切りに、2004年からは音楽、ゲームなどを全面的に開放。今や、あらゆる日本の文化が韓国に流れ込んでいる。特にマンガやアニメ、ゲームのような日本のサブカルチャーはインターネットが普及した00年前後からその勢力を拡大。しかも持続的にそれらを消費する、いわゆる「オタク」と呼ばれる者たちも現れた。

 「オタク」という概念は韓国でもすっかり定着して、「オタク」を韓国風に発音した「オドック」もしくは「ドック」(オを省略)といった造語も生まれたほど。かつては主流メディアから、ネガティブなことばかり報じられた「オドック」だったが、今は「何か夢中になれるような趣味を持つ人」を指す名詞として、韓国でも一般的に定着している。従来の「マニア」「○○狂」「愛好家」という言葉の代わりに、「オタク」もしくは「オドック」と表記する場合が多くなってきたのだ。

 けれどオドックが持つ本質は、趣味への夢中度ではなく、主に日本のサブカルチャーに持続的に接したり、それに関連する消費行動をしたりすることにある。メディアは相変わらず彼らの社会的・経済的位置や政治的可能性にのみ注目するだけで、彼らの精神的支柱とも いえる“日本のサブカルチャー”には無関心だった。

●影響力を拡大する日本のサブカルチャー

 とはいえ、最近韓国で社会的に話題となっているアニメ『進撃の巨人』現象のように、もはや日本のサブカルチャーが韓国社会に大きな影響を与えていることを無視するわけにはいかない状況になっている。

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