『半沢直樹』ならぬ“半返し”の術〜狼狽する様を演じ、上司に丸投げで抜け道をつくれ!

Business Journal / 2013年9月8日 14時0分

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 裏社会を生き抜くためのメソッドをヤクザやアウトローへの取材から抽出し、“表”ビジネスで有効活用することを目的としてまとめた『ブラック・マネジメント』(双葉新書)。その著者・丸山佑介氏が、ビジネスの現場で通用する「ブラック・マネジメント」を解説します。

 今話題のドラマ、『半沢直樹』(TBS系)。主人公が知恵と人脈を駆使して権力者たちに立ち向かい、理不尽なパワハラの恨みを倍返しする。そういうビジネスマンが現実にもいてほしい。もしかしたら可能かもしれない。そんな期待があるから、『半沢直樹』は人気を集めているのだろう。
 
 ところが、実際は「あんなふうに倍返しできたらスッキリするのにな」と思うのが精一杯。倍返しどころか、同等の仕返しですらあり得ない。なぜなら、半沢直樹が立ち向かうような権力者側にいる人たちの圧力は生半可なものではないからだ。

現実の権力者たち、それもきれいごと抜きに、文字通り“人を追い詰める”達人たちが巣食う「裏社会」の権力者が、実際にどうやって追い込みをかけていくのか、ご紹介しよう。

●恐怖の朝会

 最近のビジネス業界では、早起きすることで、浮いた時間を活用して始業前の時間を勉強や趣味、運動などに充てたりすることを通称「朝活」と呼び、推奨する動きにある。実は、裏社会にも「朝活」のような「朝会」がある。とはいえ、生活改善などとは縁遠く、ここで紹介したいのは、むしろ不健康で、より人を追い詰めるためのやり方である。

 とあるアンダーグラウンドな取引で財を成した裏社会の重鎮は、トラブルの相手を朝食会と称した朝会に呼ぶという。そこで実行されるのが、並べられた豪華な御膳に盛られた朝食の前での「沈黙」。何があろうとも、ただひたすら沈黙を守るのである。当然何事も起きず、ただ時間だけが過ぎていき、呼ばれた相手のほうは緊張感に耐え切れずに食事に手をつけようとする……実は重鎮は、この瞬間を待っていたのだ。

「誰が手を出していいと言った!」

 そう言ってブチ切れて見せて、朝食ごと御膳を蹴り倒す。呆然となったところで重鎮の部下が片付けに来て、「明日もお待ちしております」と伝えて朝会はお開きになる。こんなことは一回だけでも耐えられないが、トラブルが解決するまで、毎朝その朝食会が続けられるそうだ。実は人間というのは、いきなり暴力を振るわれるよりも、「予告された暴力」のほうが想像力を膨らませてしまうため、過剰に恐れてしまうのだ。

ビジネスジャーナル

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