大阪の生活保護受給者、児童公園で賭けマージャン横行〜近隣住民困惑、遅れる行政の対応
Business Journal / 2013年9月11日 14時0分

大の男が、昼日中から児童公園でマージャンに興じていても、それ自体はなんの問題もない。だが、そのマージャンが賭けマージャンであったならどうか。そして、その賭けマージャンに興じている男が生活保護受給者であれば、はたしてどうか。違和感を覚える向きも多いのではないだろうか。生活保護受給率全国ナンバーワンの大阪市で、そんな光景が日常的に繰り広げられている。
大阪市内の児童公園では、風雨を問わず男たちが集まり、マージャン・将棋が行われている。そして、これらはすべて賭けマージャン・将棋だ。その上、参加者のうち何割かは生活保護受給者であり、胴元は暴力団の息がかかっているとの声も聞く――。
そんな情報を基に、大阪市内のある児童公園に向かった。平日の昼日中、普通の勤め人ならば決して児童公園にいるはずもないが、男たちが大勢集まって、マージャンや将棋に興じている。
●法律や常識・マナーを超越した秩序だが、その場を仕切っていると思われる男が、万札・5000円札・1000円札の束を勘定しているとなれば、これは尋常な雰囲気とは言い難い。
「生活保護の支給日とその後の月初は、かなり賑わいます。近隣住民もこの光景に慣れてしまって……。あまり子どもには見せたくないですね」(近隣住民)
晴れた日は木陰で、雨の日は遊具の下で、マージャン・将棋の類いは行われている。そこには、このコミュニティと縁のない者は寄せ付けない、張り詰めた空気が流れている。
「マージャン? お遊びやがな。お遊び。賭けてるかどうか? そら、言えんな。あのな、あんたもっと世間知らなあかんで。言うてええこと悪いこと、世の中にはあるんや。法律や常識・マナーを超えた“秩序”ちゅうもんが、ここにはあるんや」
マージャンを打ち、疲れて帰宅するのだろうか。この場から離れた男に声をかけてみた。そして返ってきたのが、この言葉だった。
そもそも大阪市内では、不動産業者がホームレスを集め、生活保護受給の手助けを行ったりもしている。不動産業者の側から見ると、かき集めたホームレスたちを自らが斡旋するアパートに入居させ、支給される生活保護費から「手数料」などと称して家賃とは別の収益を得る――というビジネスモデルが成り立っている。
●大阪市職員では対応に限界もちろん行政の側も、これを看過しているわけではない。すでに各種報道でも伝えられた「生活保護Gメン」と呼ばれる大阪市職員や、各区役所の生活保護担当者、ケースワーカーといった者たちが目を光らせている。だが、その効果はなかなか目に見えない。
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