大手自動車、規模拡大競争で進む部品共通化に、部品メーカーが恐々?業界再編の引き金か

Business Journal / 2013年9月11日 6時0分

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 トヨタ自動車、米ゼネラルモーターズ(GM)、独フォルクスワーゲン(VW)、ルノー・日産&アフトワズ連合の“4強”が形成する「1000万台クラブ」--1990年代に独ダイムラーが幕を開けた自動車産業の世界再編劇の中で「年400万台規模の生産規模がない自動車メーカーは淘汰される」という意味から「400万台クラブ」という言葉がはやった。しかし20年後の今日、世界の自動車大手が目指すのは、年産1000万台の大台だ。

 トヨタは、2013年計画で、世界生産が史上初の1000万台強に達するという見通しを示した。同社を追いかけるGMやVWも中期的に1000万台超えを射程に入れている。ロシアの自動車大手、アフトワズを傘下に収めたルノー・日産アライアンスも、15〜16年頃の大台到達を目指していると噂される。

 これまでにない勢いで膨れ上がる自動車メーカーの生産規模だが、「規模ばかりでは、世界で激化する競争に生き残れない」というのが、多くの自動車業界関係者の見方だ。足元ではハイブリッド車(HV)や燃料電池車(FCV)といった次世代環境車の開発負担が重くのしかかり、従来のクルマづくりを見直さなければ研究開発の費用や人材が不足することが目に見えている。このためトヨタはもちろん、VW、ルノー・日産アライアンスなどの各陣営はこぞって、車両の開発や生産手法を大幅に効率化しようとしている。

 各社が取り組んでいるのは、3〜4万点の部品で構成される自動車を、複数の部品を組み合わせたブロック単位で切り分ける「モジュール(複合部品)戦略」だ。各部位ごとのモジュールを用意し、それを車両コンセプトに合わせて自在に組み合わせることで新型車を生み出す。また、似たようなサイズの複数の新型車を一括企画し、可能な限り、同じモジュールを使用するという取り組みも進む。

 各陣営は自社の取り組みはオリジナルだと強調しているが、部品を「部位ごとのカタマリ」として捉えて共通化し、量産効果を引き出そうというアプローチは同じだ。1000万台クラブを追撃するホンダも似たようなコンセプトで車台の共通化に取り組んでおり、世界の自動車産業の潮流は、これまでにない水準と勢いで「部品の共通化」に向かっている。

 こうした動きの背景には、エコカーの開発だけでなく、中国やインド、タイ、インドネシアといった新興国市場の台頭も関係している。自動車メーカーはこれまで、日米欧の先進国向けに新型車を開発していればよかったが、新興各国で需要が拡大し始めたことで、地域最適車を開発して対応しなければならないケースが増え始めた。従来のように車種ごと、仕向け地ごとの車両開発ではコストや人材が追いつかないのだ。各社が車両開発の効率化や部品の共通化をあらためて推進するのは、必然といえるのかもしれない。

●高まる部品メーカーの警戒感

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