男性誌「GOETHE」の体育会系押し出しは、デキる男だが面倒くさいオッサンのよう

Business Journal / 2013年9月11日 18時0分

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 ご機嫌うるわしゅう。漆原直行です。やられたら、やり返す。0.39123倍返しだ。

 ……ウソです。やられても、割とやり返しません。

 さてさて、今回、俎上に載せるのはコチラの特集。

「GOETHE」(幻冬舎/10月号)
仕事を極めた者たちの究極空間! 人生を謳歌する家

 同特集の冒頭、ロングインタビューで登場するのは堺雅人氏でございます。大ヒット中のドラマ『半沢直樹』に主演する堺氏を、特集のアタマだけでなく表紙にも持ってくるあたり、さすがのキャスティング力かつ人選のタイムリー感。それが奏功したのか、今号はAmazonにおいて発売早々に一時欠品となり、大人気の様子。素晴らしいですね。

 さて、堺氏のインタビューに続いては、成功者たちのお宅訪問。夢のような……というか、想像を絶するあまりイライラくるような、素敵なお住まいの数々が紹介されます。國分利治氏(アースホールディングス代表取締役)、高野友梨氏(たかの友梨ビューティクリニック代表)、中島薫氏(ヘッケル代表取締役)、森田恭通氏(グラマラス代表取締役)、岩橋麻男氏(ブーフーウー代表取締役)、渡辺雅司氏(船橋屋代表取締役)、鶴原智也氏(不動産コンサルタント)といった錚々たる面々が、自慢の素敵空間を惜しげもなく披露してくれているわけです。どれもこれも溜息が出るような暮らし。これが“極めた者たちの究極空間”なのですね。

 この企画で紹介されている物件がひと味違うのは、筋の通ったこだわりと、ギリギリの品の良さを携えている点。例えば、成金的な金持ちがムダに広いだけの超高層億ションの最上階ペントハウスに、ただカネにモノをいわせて家具や調度品を脈絡もなく買い集めて、センスなく並べてドヤ顔をしている……みたいな趣味の悪さは、総じて少なめ。各自にこだわりや思想があって、それをセンスよく住まいに反映させている感じなのです。

 なるほど、どれも確かにスマートです。半面、真似できない感が圧倒的でもあり、庭にある広々プールの写真を見ていると、おのが暮らしの庶民っぷりにささやかな敗北感すら覚えてしまうのです。まあ、そういう心理を一方では「憧れ」といったりするのかもしれませんが、ムズムズくること、この上ありません。

●敏腕ビジネスマン的な押し出しの強さに見え隠れする“チグハグ”感

 そんな感じで、ジワジワと負け犬根性に蝕まれそうになるところ、絶妙な箸休めコーナーが読者の心情を安らげてくれます。これもGOETHE一流の押し引きなのでしょう。

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