『半沢直樹』の理不尽な銀行の実態は現実?付き合いたくない銀行1位が三井住友なワケ

Business Journal / 2013年9月18日 14時0分

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 「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社/9月21日号)は「半沢直樹はどこにいる? 頼れる銀行 頼れない銀行」という特集を組んでいる。「日曜午後9時すぎ、多くの銀行員がテレビにかじりついている。もちろん、メガバンクを舞台にした大人気ドラマ『半沢直樹』(TBS系)を見るためだ。そして、見終わった彼らは決まってこう思うのだ。『あんなまね、自分にはできないな』──。組織の論理に縛られた今の銀行員には難しいのもよくわかる。しかし、半沢のように筋を通すことでしか、失われた取引先からの信頼は、もはや取り戻せない」という内容だ。

 ドラマ『半沢直樹』の舞台である銀行業界は、バブル崩壊後に経営危機に陥ったため、再編を繰り返した。金融のグローバル化もあって、現在の3メガバンクグループに集約。最近は業績も復活し、昨年度は3メガだけで、実に2兆8000億円もの実質業務純益(本業の利益)を叩き出している。順調に出世すれば、30代前半で1000万円の大台を突破する高給。学生からの人気は高く、最新の就職人気ランキングで、3メガはいずれもトップ10入りするほどだ。

 しかしその内幕は「上司の失敗は部下の責任」「銀行員は人事がすべて」「失敗すれば片道切符の出向」という理不尽極まりない人間社会の縮図でもあるのだ。

 実はダイヤモンド誌は現在、ドラマ『半沢直樹』の原作である半沢シリーズの第4弾『銀翼のイカロス』を連載中。そこで、『半沢直樹』人気に乗る形で、銀行業界の内幕に迫っている。
巻頭インタビューには、原作者である池井戸潤氏が登場。池井戸氏はかつて三菱銀行(三菱東京UFJ銀行)に在籍。半沢直樹同様に企業融資の最前線にいたという。「お金を貸す仕事は好きでしたね。あれは面白い仕事だと思う」と語る。

 「『半沢直樹』の舞台はどの銀行なのか」という質問には「明確なモデルがあるわけじゃない」と言いながらも「今、私は中小企業で役員をやっていて、メガバンク3行とはいずれも付き合いがあるので、各行の事情やカラーを参考にしている部分はあります」と語る。

 外見的な部分は旧東京三菱銀行、「テレビドラマはみずほ出身の方が監修しているらしいので」カルチャーはみずほ銀行、ドラマで連発する土下座については三井住友銀行が近いという。

 現在の銀行の問題点については「バブル崩壊前は、企業が持つ技術力などを基に自分で判断して稟議を上げて、支店長からOKが出れば融資ができた。それがバブル崩壊後に大量に焦げ付いたため、主観を排した信用格付けに基づく融資へと変質してしまった。要するに、人間的な部分はどんどん排除されて機械的になった」。銀行の常識は世間の非常識で「いまだに選民意識を持った銀行員なんていっぱいいる」「公的資金で助けてもらった瞬間に、その時代は終わったんですよ」と銀行員も普通のサラリーマンだということを強調する。

●付き合いたい銀行、付き合いたくない銀行

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