ドコモiPhoneに失望感広がる?揺れる料金プラン、遅い通信…ブランド力は通用するか

Business Journal / 2013年9月27日 14時0分

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 9月20日に発売されたiPhone 5s/5c。すでに一部モデルでは品切れ・品薄などの事態になっているが、今後の購入を検討している人々は、各社より発表されている料金プランや割引プランを比較しながら、「次の1台はどのキャリアが一番良いか」という問題に頭を悩ませていることだろう。

 今回のiPhone 5s/5cの発売で最大のトピックは言うまでもなく「NTTドコモの参入」だが、注目されているのは、NTTドコモが当初設定したiPhoneの端末代金。iPhone 5s/5cともに、「他の2社に比べて明らかに高いのでは?」という指摘が数多く上がったのだ。

 たとえば、一括払いの金額で比較してみると、iPhone 5sの16GBモデルでは、KDDI(au)とソフトバンクモバイルが6万8,040円であるのに対して、NTTドコモは9万5,760円と3万円近く高い。iPhone 5cの16GBモデルでも、auとソフトバンクモバイルが5万2,920円であるのに対し、ドコモは8万5,680円。いずれの価格も、購入後24カ月間は端末代金相当分が割引になるので実質負担額はほぼゼロになるが、万が一中途解約して端末代金を精算することになった場合には、購入者に重いコスト負担が残ることになる。

 この件については、20日の発売イベント後に記者会見をおこなったNTTドコモの加藤薫社長が、「ドコモプレミアクラブ」「ドコモビジネスプレミアクラブ」に加入し、メール配信「Myインフォメール」に登録(個人ユーザーの場合)することを条件に、一括購入時の機種代金を割り引くと発表した。このほか身銭をきるような各種料金キャンペーンプランなど、他2社と比較しても、かなりバタついている印象を受ける。

 なぜ、ドコモだけこのような状況になってしまったのか。

 その背景には、ドコモがアップルとの交渉の中で十分に折り合いをつけることができなかったのではないか、という声も通信業界内では囁かれている。実際に株式市場はこの点に敏感に反応しており、ドコモが今回のiPhone 5s/5cの価格を発表した翌週9月17日の株価は、発表日の9月13日と比べて約4,000円下落。これはドコモの発表内容に対する失望感によるものではないかとも考えられる。「王者ドコモはアップルに屈した」という評判の声が聞こえてきそうな値動きである。

 実際、他社の状況を見てみると、ソフトバンク、auともに発表会などの場で「アップルとは良好な関係を築いている」とコメントしており、各種料金プランだけでなく国内向け機能(キャリアメールやコンテンツサービス)などについても、アップルとの情報交換を繰り返すことで十分な対応ができているようだ。その裏には販売面での重いコミットメントがあることは間違いないが、それでも両社はユーザー満足度を優先した取引をアップルとしているといえるのではないだろうか。一方ドコモは、キャリアメール(spモードメール)やビジュアルボイスメールなど、一部のコンテンツサービスの提供が10月以降にずれ込むなど端末の機能面に対する不安は否めない状況で、これもドコモとアップルが発表前に十分なコミュニケーションが取れなかったことを示しているといえるだろう。

●ネットワークにも懸念材料

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