就活でFB活用、なぜ広がらない?学生・企業双方にリスキー、不適切な書き込みがあだに

Business Journal / 2013年10月8日 18時0分

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 10月2日付の主要新聞各紙にて、某大手企業のフェイスブック上で、来年4月に当該企業に採用される「内定者」として少なくとも約1600人の氏名や顔写真が、誰でも閲覧可能な状態で公開されていたことが報道されました。

 今回は、改めてフェイスブックを採用と就活(就職活動)に利用する際の注意点について論じてみたいと思います。

●採用(企業)側にとってのフェイスブック

 2011年は、フェイスブック採用元年といわれました。巷には関連本が溢れ、それをテーマにしたセミナーもかなり見られました。

 当時、「今後は就職サイトが不要になり、フェイスブック採用が主流になる」ともいわれました。

 各社とも景気低迷による採用予算削減のなか、フェイスブック採用の検討に入ったのです。果たして、フェイスブックは採用の新たな主流になり得たのでしょうか?

 フェイスブック採用の概要を確認してみましょう。

(1)低コストで効率良く高学歴層の掘り起こしが可能

 まず手順として、フェイスブックで感度の高い学生と接触し、自社の情報を定期的に流したり、学生との交流を通じて魅力をアピールするなど、自社の選考へと誘導する。ターゲット層と同じ出身校の社員を登場させフレンドリー感を醸成させるなど、志望度を向上させる。

 特定の分野に興味を持つ学生に対して、ピンポイントでの訴求が可能になる。また、コストがほとんどかからない。フェイスブックでつながることにより、その後もオンラインで意思疎通を続けやすい。

(2)動画配信との組み合わせによる効果促進

 動画配信と連動性を持たせることで、海外の学生や企業説明会に参加できない遠方の学生に対して訴求することが可能となる。

(3)適切な母集団の形成

 就職サイト経由と異なり、フェイスブック上で交流を重ねることにより戦略的に誘導しているため動機形成がなされており、自社への就職意欲が高い母集団が形成される。また、既に絞り込みができている対象なので、ミスマッチが少ない。

(4)効果的な面接の実施

 スカイプなどのネットワーク回線を活用することにより面接の手間を軽減でき、企業と学生双方にとって大きなメリットである。また、海外の学生や遠方の学生を効果的に誘導することが可能である。

 私は、これまでの学生インタビューなどから、実は、巷でいわれているほど学生はフェイスブックを就活には利用していないと考えています。一部で、フェイスブックを利用して就活している学生は、情報指向性が高く優秀であるといわれていますが、実際にフェイスブック採用によって優秀な学生を採用できていれば、多くの企業が導入し、すでに就職サイトに取って代わる存在になっているはずです。

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