羽田発着枠争奪戦の舞台裏〜“優遇”ANAと自民党の蜜月、“冷遇”JALの焦り

Business Journal / 2013年10月18日 7時0分

 自由競争を促した結果、米国の航空会社はデルタ航空とアメリカン航空、ユナイテッド航空の3社に集約された。コードシェア(共同運航便)でユナイテッドはANA、アメリカンはJALをパートナーとしているが、デルタは日本にパートナーがいない。羽田の国際線は日本の航空会社にも割り振られるため、デルタの不利が際立つ。

 この間、日本は日米路線でデルタを優遇してきた。4年前に開設した深夜早朝便(午後11時~午前6時)では米国に配分された4枠のうち2枠をデルタが獲得した。アメリカンとハワイアン航空が1枠ずつで、ユナイテッドはゼロだった。そのためユナイテッドは今回の昼間発着枠も不利になりかねないと警戒していた。

 羽田-米国路線開設はデルタとユナイテッドが「ライバルに有利な状況をつくるだけ」として賛同しない。米当局が交渉できない理由がここにある。デルタ、ユナイテッドの両雄が羽田から米国への直行便を拒否しているのだ。今回の羽田国際線の枠配分は国際問題に発展しかねない爆弾を抱えている。羽田空港の国際化に、国内外で暗雲が漂う。
(文=編集部)

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