「就職のミスマッチ増」のウソ~自社をブラック批判する社員の勘違いとは?

Business Journal / 2013年11月7日 14時0分

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 就職活動をしたことがあれば、誰もが感じる矛盾が新卒採用には存在します。

 学生側が「どの会社を見ても同じようなことしかPRをしていないため、違いがわからない」という一方で、企業の採用担当者も「各就職支援サイトに並ぶコンテンツは似たようなものばかりで、差別化などできない」と感じているのではないでしょうか。

 さて、皆さんは“就職のミスマッチ”という言葉を聞いたことがありますか?

 ミスマッチとは、採用する企業側と就活学生との間に、仕事内容や勤務条件・能力などに関する誤解があり、入社後に会社が新入社員に期待したことと、新入社員の実際の能力や仕事に対する希望に大きな差が生じることをいい、その結果、早期に離職してしまうという結果になります。多くのルポや書籍には、頻繁にミスマッチの問題が取り挙げられています。

 2008年のリーマン・ショック以前は、企業の採用意欲が高く、人員が不足していたことや、ジョブローテーション(社員にさまざまな職務を経験させ能力を高め、企業に必要な人材を育成するための部署異動)も活発で、長期雇用が前提となっていたため、採用時にミスマッチがあったとしても表面化することはありませんでした。

 ところが昨今は、雇用環境の悪化から求人と求職者とミスマッチが増えているという意見が多く見られ、そのような報道もされています。

●ミスマッチが発生する理由

 ミスマッチが生まれる理由は、2つあるといわれています。

(1)厳選採用への移行の失敗

 昨今の採用活動は、学生を厳選して採用しようという方向にあり、優秀な人材を採用しようとする意識が強くなっていますが、採用基準に適合しない学生でも採用しないと採用予定人員を充足できないため、そのような人材が入社後にミスマッチを引き起こしているというものです。

(2)大学進学率の高まりと学生の質の低下

 大学進学率はこの20年間で倍増し、大学・大学院卒の就職希望者数も約2倍に増加しています。一方で、少子化による18歳人口の減少が続いているため、学生数を確保したい大学側は、推薦入学やAO入試に注力した結果、学生の質が低下し、就職が困難になっているという指摘があります。企業が求める能力を有していない学生にとっては、就職の選択肢が狭くなり、求める職に就くことができないため、ミスマッチが起こりやすくなっているというものです。

●26年前と現在のデータで比較

 厚生労働省の「新規学卒者の離職状況に関する資料」を見ると、若年層における26年前から現在までの事業所の規模別・産業別の離職率データを確認することができます。

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