ソニーの憂鬱〜大手電機で“一人負け”の理由とは?主力エレキ、10年連続赤字も濃厚に

Business Journal / 2013年11月9日 7時0分

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 11月1日の東京株式市場では、パナソニックとソニーが明暗を分けた。パナソニックの株価は一気に年初来高値の1053円をつけ、終値は1046円。前日比61円高で6%上昇し、1000円台回復は2011年7月以来2年4カ月ぶりのことだ。

 一方、ソニーは売り気配から始まり、一時前日比237円(13%)安の1640円と急落。209円(11%)安の1668円で終わった。5月22日に年初来高値の2413円をつけており、高値から30%以上も下げたことになる。

 前日(10月31日)に発表した14年3月期決算の見通しでパナソニックは最終利益を期初予想の500億円から2倍の1000億円へと上方修正。対してソニーは最終利益を従来予想より200億円少ない300億円へと下方修正した。営業利益は2300億円から1700億円に600億円も目減りして、当初予想の前年比横ばいから同26%の減益となる。パナソニックは業績回復が好感されて買われ、ソニーは投資家の失望を招き売られた。

 ソニーは年央に時価総額でパナソニックを逆転していたが、夏以降はパナソニックが再逆転。11月1日の時価総額はパナソニックが2.5兆円、ソニーが1.7兆円と8000億円の差がついた。ちなみに、10月に発表された日立製作所の14年3月期決算の予想営業利益は5000億円と過去最高益に迫り、東芝も同期営業利益見通しを前期比50%増の2900億円へ引き上げ、過去最高の達成も視野に入ってきた。こうした大手電機各社の健闘が目立つ中でソニーの“一人負け”が鮮明になってきた。

●苦戦抜け出せないエレキ事業

 ソニーは10月31日、14年3月期の連結当期利益(米国会計基準)を前年同期比30%減の300億円に下方修正した。同16%増の500億円としていた8月時点の予想から一転、減益となる。本業の儲けを示す営業利益の予想は、同26%減の1700億円(従来予想は2300億円)。売上高は同13.2%増の7兆7000億円(同7兆9000億円)に2000億円引き下げた。テレビやパソコン、デジタルカメラなどエレクトロニクス製品が振るわなかった。

 本業のエレクトロニクス(電機)事業は、中間決算で前年同期の177億円の営業赤字から108億円の黒字に転換した。当初の想定より円安に振れたため、海外での売り上げが増え、リストラの効果もあって黒字を確保した。また、第2四半期(7~9月)は円安が進んだことで、為替が195億円の営業利益増益要因になったにもかかわらず、最終利益は158億円の赤字となった。

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