好調な自動車業界の憂鬱~日産は本命EVが不振深刻、増税で17万人の雇用喪失の懸念も

Business Journal / 2013年11月26日 14時0分

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 アベノミクスによる円安の恩恵を受け、自動車業界が好調だ。中間決算では、各社とも好調な業績を発表している。そんな中、唯一の赤字転落となってしまったのが日産自動車。同社は、ある方法で活路を見いだしているのだが……。

●トヨタ筆頭に自動車業績が急回復 円安追い風、次は「ベア」が焦点に - J-CASTニュース(11月16日)

 自動車メーカー各社の中間決算が発表され、各社業績が急回復。トヨタでは、前期比14.9%増の12兆5374億円の売上高を記録。純利益は過去最高の1兆6億円を達成した。さらに、2014年3月期の通期見通しでは、売上高25兆円、純利益は1兆6700億円と発表。しかし、市場ではこの予想を「保守的」とする見方も強く、さらなる上振れも期待できる。トヨタのほかに、スズキ、マツダ、富士重工業、三菱自動車でも、営業利益が過去最高を記録している。

 好調の一因は前期よりも20円安くなった為替レート。これによって自動車大手7社は1兆円あまりの恩恵を授かっている。

 今後の懸念としては、新興国経済の減速。トヨタはタイやインドの市場が芳しくなく、不安要因になっている。今回、大手自動車メーカーの中で唯一営業減益となった日産自動車は、ブラジル、インド、ロシアなど新興国での販売が振るわなかったことがその原因。タイでは新車購入促進税制がなくなり、インドでも市場全体が芳しくない。また、トヨタは、日本、北米で年間販売目標を増加させる一方、アジア諸国では6万台引き下げ、164万台としている。

●三菱自動車「アイミーブ」、大幅値下げの深層 - 東洋経済オンライン(11月17日)

 三菱自動車が09年より販売している量産型電気自動車「i-MiEV」が約90万円値下げされ、205万1150円となった。リチウムイオン電池やモーターなどの価格が下がり、製造コストが安くなったことからの値下げと見られている。

 これまでの累計販売台数は9000台にとどまっており、充電場所の少なさや走行距離の短さと併せて、車両価格の高さもネックとなっていた。今回の値下げで売上げアップ、という期待がかかるが、本記事では「かなり厳しいだろう」とバッサリ。ガソリン車トップの燃費を誇るダイハツ・ミライースの価格は最も安い車種で74.5万円。これに比べると、90万円の値下げでもまだ高い。値下げ後の「i-MiEV」販売目標台数は、月間200台と弱気だ。

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