エビ、価格高騰の衝撃〜混乱の外食・小売り業界、アジア需要急増に商機見いだす商社

Business Journal / 2013年12月12日 0時0分

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 今年はエビが話題をさらった年だった。

 ホテルやレストラン、有名百貨店がメニューの虚偽表示をしていたことが次々と明らかになったが、圧倒的に多かったのがエビ。バナメイを芝エビ、ブラックタイガーをクルマエビと表示していたというものだ。

 エビをめぐる騒動は、お正月のおせち料理に使う伊勢エビにも及んできた。東京・築地市場での取引価格は騒動が起きる前に比べて3割程度上昇し、11月上旬に1キロ8000~8500円になった。これまでロブスターを伊勢エビと称して使っていた業者が慌てて本物の調達に動いたため、卸売価格が高騰したとみられている。また、伊勢エビの本場、三重県の卸売業者は「正月のおせち分の本物の伊勢エビを確保しようと、有名百貨店が買い占めている。1キロ1万円台は時間の問題だ」と証言していたが、12月初旬に1万1000円前後にはね上がった。その背景には、大手百貨店やそれらにおせちを納入しているような有名店が、損を覚悟で伊勢エビの数量確保に動かざるを得なくなっているという事情もある。

 食材の偽装表示で一躍脚光を浴びたのがバナメイ。日本の食卓に上る大半のエビは、芝エビと似たサイズのバナメイとブラックタイガーだ。芝エビという名称は元来、東京・芝浦で取れていたことに由来し、懐石料理やかき揚げ、エビ団子などに使われる。
芝エビは天然物なので供給が安定せず、資源も減少している。九州産などが生を中心に少量流通しているだけだ。芝エビが出回らなくなったため、代わって養殖のバナメイが登場してきた。

 一方、輸入エビはかつてはブラックタイガーが多かったが、ここ10年ほどで中南米原産のバナメイが主流になった。効率良く養殖できるバナメイが輸入エビの主力となり、高級食材だったエビの価格が下がる傾向になった。サイズや産地、グレードによって価格はまちまちだが、バナメイは芝エビの半値といわれており、中心サイズは13グラム。バナメイを芝エビと表示していたケースが多かったのは、バナメイが安く手に入るからだ。

 ところが今秋、バナメイの卸売価格が1.8キロ当たり2300~2400円と、前年の同じ時期(1100~1200円)の2倍にはね上がった。いまでは芝エビとの価格差がほとんどなくなった。このあおりでブラックタイガーの値段も上がり、インド産が前年の2倍、インドネシア産も1.8倍になった。ちなみに国産で養殖のクルマエビは同5000円と、一気に値が上がる。

●対応迫られる外食

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