世界のトップが集まるスタンフォードのMBAで日本人が学べること
Business Journal / 2013年12月15日 16時0分

世界最高峰のビジネススクールの一つ、スタンフォード大学経営大学院(以下、GSB/Graduate School Of Business)。フィリップ・ナイト氏(ナイキ創始者)やジェフリー・ベウクス氏(タイム・ワーナー社長兼COO)ら名だたる経営者を輩出してきた名門です。
「名門の経営大学院はすごく堅いところだ」というイメージをもし持っている人がいるとすれば、「スタンフォードのビジネススクールは全く違う」と断言することができます。
東京大学法学部を卒業後、司法研修所を経て、法律事務所に入所。M&A弁護士として活動するも休職し、2011年にGSBに入学したという変わった経歴を持つ水島淳さんが執筆した『スタンフォードの教え「ビー・ユアセルフ」』(扶桑社/刊)は、GSBでの奮闘の2年間を振り返るノンフィクション。エッセイのような読みやすさの中に、ビジネスのスキルが詰まった読み応えのある一冊です。
では、水島さんは異国の地のエリートばかりが集まる場所で、どのようなことを学んだのでしょうか。本書の中から印象的なエピソードを3つご紹介しましょう。
■英語はできなくても仕方ない。大切なことは…?水島さんは日本生まれの日本育ち。ビジネス英語程度ならばできるものの、会話ともなるとネイティブの英語になかなか対応できません。
GSBでは、入学試験合格者を対象にした合格者歓迎イベントが行われるそうで、水島さんもそれに参加するために、一泊二日のまさに“弾丸”で渡米。なんとか目立ってやろうと企みます。
ところが、それを阻んだのが言葉の壁でした。話せはするけれど、気軽にボケたりつっこんだりすることもできない。結果的に目立つことが全くできずに帰国することになります。その帰国の飛行機の中で、一人で反省会を行った水島さんはある結論に達しました。
「英語ができなくても仕方がない」
英語が不得意でも大学は自分を採用してくれたし、クラスメイトは話しかけてくれる。良くないことは自ら発言する機会を逸することだ。そう考えたのです。海外の大学では「自分からまず発言をする」ことが大切だとよく言われますが、水島さんはその大切さに入学前に気づいたのです。ただ、短期的にはそれで良いとしても、長期的にはしっかりと英語を習得する必要があると認識していた、とつづっています。
■いかなることでも前提を置かないGSBにはさまざまな国籍の人間が集まっています。そして、背景としてきた文化も全く違います。自分自身の文化が全て正しい、と思うのはご法度ともいえること。
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