iPhone、AndroidにもSIMフリー登場で、低価格サービスの競争激化?

Business Journal / 2013年12月25日 14時0分

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 11月22日、アップルが唐突にSIMフリーのiPhone 5S/5Cを発売し、日本のスマホ市場に大きな衝撃を与えた。そのわずか1週間前の11月15日には、iPhone最大のライバルであるAndroidにも動きがあった。NexusはGoogleが販売するAndroidのリファレンス機【編註:標準的な機能を持った機種】だが、日本国内では今まで販売されてはいなかった。それがいきなり日本向けにSIMフリーのNexus 5の販売を開始したのだ。

 Androidのリファレンス機とiPhoneの最新機のリリースにより、一気に国内市場でもSIMフリー端末の地位が上がったようだ。

 これ以前の国内市場では、ASUSが継続して自社のSIMフリー端末を幅広く販売したり、エクスパンシズなどの海外製スマホの販売業者がSIMフリー市場のニーズを支えていた。その甲斐もあり、いくつものMVNO(仮想移動体通信事業者)がSIMフリーはビジネスになると捉え、さまざまなSIMを販売したことで、SIMフリー端末が普及する下地をつくってきたといえる。

 しかし、この流れに日本のスマホメーカーが乗るとは考えにくい。なぜなら、現時点ではソニーモバイル(以下、ソニー)を除く各社は、サムスンやアップル、Googleのような世界に向けた端末ではなく、国内市場に向けて端末をつくっており、わざわざSIMフリー端末を売り出せば、通信キャリアに睨まれて日本国内のビジネスが行き詰まる可能性もあるからだ。これはソニーにも同じことがいえる。Xperiaシリーズの国内販売が極めて好調なソニーにしてみれば、そんなリスクを冒す必要はない。

 恐らくは現在のサプライヤーが今後、しばらく日本のSIMフリー市場の主役となるだろう。そんな中、大きく進化する可能性を持っているのがMVNOだ。これは日本通信やIIJのように、自社網を持つキャリアから回線を借りて、自社名義の通信サービスを提供する業者のことだ。

 SIMフリー端末が売れれば、その端末を使うための通信サービスが利用されるのは当然であり、これらの業者の業績は今後、着実に上昇していくことが予想される。実際、ここにきて、このSIMフリー端末向けの低価格サービスの競争は激化してきている。「SIMフリー端末って、海外で現地のSIMを使うためのものなんじゃないの?」と思う向きもあるかもしれないが、そんな使い方をするユーザーはわずかで、多くはスマホの利用料を安くするために活用しているのだ。

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