おせちや外食の食材偽装、なぜ消えずに横行?抜け穴残る法的基準と検査体制

Business Journal / 2013年12月29日 1時0分

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 高島屋や大丸松坂屋、小田急百貨店など大手百貨店で予約販売されていた「おせち料理」に相次いで食材偽装が見つかったことは記憶に新しい。「車海老」として使われていたものが「ブラックタイガー」であったり、「伊勢海老」が実は「ロブスター」であったりという偽装が実に多かった。

 その余波を受けてか、車海老や伊勢海老の取引価格が上がり、国産伊勢海老の価格が例年の2倍近くまで上昇した。その背景に見えるのは、おせちに伊勢海老と表記しながらロブスターを使うつもりだった確信犯的な業者が、あわてて伊勢海老を買い集めているということだ。

 通年ならば、外国産ロブスターの価格は伊勢海老の2分の1程度。しかし、伊勢海老高騰の折から、その価格差は3倍以上も開いている。おせち食品加工業者からは、「これでは儲けが出ない」と叫びが聞こえてきている。

 しかし、おせちのネット販売などの写真をチェックしてみると、一部の業者はロブスターを使いながらも、いまだに堂々と料理名に「伊勢海老」を表示しているケースも見られる。「料理名として伊勢海老のテリーヌなどと表記するのは、いまのところ問題がないということで、変更していません」と、このおせち販売業者は説明するが、「いまのところ問題がない」とはどういうことなのだろうか。

●あいまいな判断基準

 具体的に説明していこう。スーパーなどで売られている食品表示に関してはJAS法で細かく決められているので、当然ロブスターを伊勢海老と表現できないし、原産地(国)なども表記しなくてはならない。

 だが、外食やネットでの加工食品の販売のメニュー表示には「景品表示法」(優良誤認)のルールが適用されている。消費者を嘘や大げさな表示から守る法律だが、「一般消費者に対し、実際のものより著しく優良であると示していないか」かどうかが問われるだけだ。さらに、何をもって「著しい」とするかの定義がなく、個別に検討して判断をしていくことしかできない。白黒つけるような、はっきりとした判断基準があるわけではないのだ。

 そのため、ロブスターを伊勢海老とメニュー表示したことが、景品表示法にひっかかってしまうのか、消費者庁でも今のところ判断をつけていない。つまり、このようなモノサシとなる法的定義がはっきりとするまでは、外食産業やネット上ではメニュー偽装は事実上野放しのままでもあるのだ。

●外食産業に“甘い”ガイドライン

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