急増するスマホ犯罪の実態、薄れる罪の意識、誰しも加害者に~詐欺、盗撮、売春…

Business Journal / 2014年1月7日 14時0分

写真

 2013年は例年よりも刑法犯の発生率が低かったとされているが、強制わいせつなど前年よりも認知件数が増加している犯罪も多く、安全とはいいがたい。日本で犯罪とは無縁の生活を送っているはずの一般市民であっても、ある日突然、犯罪の加害者や被害者となってしまうかもしれないのだ。

 13年の犯罪シーンには、現代社会の必需品である携帯電話、特にスマートフォン(スマホ)が多く登場してきている。そこで、スマホがどのように使用されているのかを見つつ、犯罪傾向を読み解いていきたい。

●振り込め詐欺犯の素顔

 まず、ここ数年で被害者数と被害金額を伸ばしているのが振り込め詐欺だ。

 警視庁の発表によれば、13年の振り込め詐欺による被害額は前年に比べて33%増の383億円となっている(警察庁『犯罪統計』より/対象期間13年1~10月まで)。これで4年連続の増加となったわけだが、詐欺犯たちの顔はいまひとつ見えにくい。現状を踏まえて、刑事事件専門のアトム法律事務所の代表弁護士・岡野武志氏に話を聞いた。

--振り込め詐欺事件の加害者たちは、どんな人たちなのでしょうか?

岡野武志弁護士(以下、岡野) 最も多いのは、20~30代前半だと思います。とにかく若者という印象です。

--04年ごろから被害が拡大し始め、警察が大々的にキャンペーンを打ち出したのは09年ごろです。それから経過した年月を考えると、振り込め詐欺のシステムが確立されて新規参入者たちがノウハウを手に入れて荒稼ぎをしているようですね。

岡野 多分そうだと思います。ただ、ここ数年で振り込め詐欺が増えているのは、加害者に出所組も混ざっているからかもしれません。詐欺が世に出始めた初期、つまり第一世代が出所して戻ってくる時期になっています。また、振り込め詐欺はIT犯罪に近く、まず携帯電話などの通信機器を駆使する犯罪なので、若い人でなければできない部分もあるのではないかとも思います。

--犯人グループの1人が息子を装い「スマホに変えたから番号を登録し直して」と電話をかけて反応を見るといった話も聞きますし、若い人のほうがやりやすいですよね。振り込め詐欺の加害者の若者の風貌は、いわゆる詐欺師という感じがしないといわれますが、実際はどうですか?

岡野 黒いジャージなどを着たチンピラ風な若者です。

--ある意味ではイメージ通りですね。そんな彼らを弁護するに当たって、彼らの経歴もご覧になると思いますが、どのような人物なのでしょうか?

ビジネスジャーナル

トピックスRSS

ランキング