相次ぐSIMロックフリー端末発売の衝撃~高止まりするスマホ利用料金に風穴を開けるか?

Business Journal / 2014年1月9日 1時0分

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 アップルのiPhone 5s/5cやグーグルのNexus 5など、相次いでSIMフリー端末が投入されたことから脚光を浴びている携帯電話のMVNO(仮想移動体通信事業者)。MVNOが注目される理由と、市場拡大に向けた課題はどのような点にあるのだろうか。

●昨年11月にSIMロックフリー端末が突然急増

 11月1日、グーグルがGoogle Playストアで独自のスマートフォン・Nexus 5の国内販売を開始したのに続き、11月22日にはアップルがSIMフリー版のiPhone 5s/5cを販売開始した。どちらも特定の携帯電話キャリアでしか利用できないSIMロックがかかっていないSIMロックフリーの端末であったことが、大きな衝撃をもたらしている。

 国内でスマートフォンを購入するには従来、携帯電話キャリアと回線契約を結んだ上で、そのキャリアのSIMカードでしか利用できないようロックをかけられたSIMロック端末を購入する必要があった。なぜキャリアがSIMロックをかけるのかというと、自社ユーザが安易に他社キャリアに移行し、顧客を失っては困るため。それゆえ通信キャリア各社は自社ユーザが他社の回線を利用できないよう、販売する端末にSIMロックをかける代わりに、安価に購入できる割引施策や、手厚いサポートなどを提供して継続利用につなげてきたのだ。

 無論、イー・モバイルなど一部事業者はSIMロックのかかっていない端末を積極的に販売していたし、NTTドコモのように、一定料金を支払うことでSIMロックを解除できる仕組みを設ける事業者もある。だが現在の国内の状況を見るに、さまざまな要因からSIMロックフリーによるビジネスがなかなか広まりにくかったのは確かだろう。

 それだけに今回、アップルやグーグルが相次いでSIMロックフリーのモデルを投入したことには、さまざまな方面から驚きの声が上がっているようだ。

●大きな課題が解消され、市場拡大に期待を寄せるMVNO

 中でも、特に驚きをもってこの動きを迎えたのが、自社では携帯電話網を持たず、キャリアから携帯電話回線を借りて通信事業を展開しているMVNOだ。こうした事業者の多くは大手キャリアと比べ体力が弱いため、高機能なスマートフォンを大量に調達するのが難しいことから、SIMカードだけを提供し、端末は別途購入してもらうというビジネススタイルが一般的だ。それだけに、自社のSIMが利用でき、しかもユーザが購入したいと感じる魅力ある端末をどうやって提供するかが、MVNO各社にとっては非常に大きな課題となっていた。

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