“検索できない”女性向けECサイトの勝算は?調べる手間省き、潜在ニーズ発掘

Business Journal / 2014年2月7日 14時0分

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 昨年11月にリリースされた女性向けショッピングアプリ「Locari」は、自分が欲しい商品を探すのではなく、アプリ内に表示された運営者が厳選したアイテムを購入する仕組みだ。購入者の潜在的なニーズを呼び起こすディスカバリーエンジンで、女性向けのアイテムを販売するショップのEC(Electronic Commerce/電子商取引)に貢献できる。

●アイテムとの出会いを提供

 第一生命保険のシンクタンクである第一生命経済研究所が2012年に行った調査レポート「女性の消費傾向」によると、女性はモノを買う時に、「(値段や類似品を)ネットなどでいろいろ調べて比較検討する」割合が約77%に上る一方、約62%が「情報が多すぎて調べるのが面倒だ」と感じているという。つまり、いろいろと比較調査するが、その作業を苦痛に感じている人が多いとの傾向が見て取れる。

 この女性購買者の心をつかむECプラットフォームとして登場したのが「Locari」だ。100ショップ/1万点以上のアイテムを扱っているにもかかわらず、「Locari」は検索エンジンを搭載していない。その代わりに、毎日異なるアイテムを掲載して提案する販売スタイルを取っている。

 忙しい日中の移動時間や家事の合間などのわずかな時間に、スマートフォンで「Locari」を開くと、そこには女性の心をくすぐる“カワイイ”アイテムが並んでいる。いろいろなショップを見て回る時間や、気に入るアイテムを探す手間を女性からなくし、気軽に買いたくなるようなシステムになっている。

「Locari」を運営するWondershake 代表取締役・鈴木仁士氏は、「ユーザーの皆さんが『Locari』のECを使って素敵なアイテムに出会う体験ができるように演出していきたいです」と、従来のECサイトにはない趣向でチャレンジする意気込みを見せている。

 ちなみに、同社は「Wondershake」という、共通な趣味や目的を持つ人と人との出会いを演出するアプリも運用している。

「『Wondershake』は人と人との出会いを演出し、『Locari』は人とモノとの出会いを演出する」としていることからわかるように、同社が目指すコンセプトは「出会い」。「このアプリが普及することで、一人でも多くの女性が素敵なアイテムに出会えることを期待している」と鈴木氏は語る。

 しかし、そう簡単に女性の心はつかめない。前出の調査レポートにおける『新商品への意識と実態』では、約78%の女性が「新商品は評判を確認してから買う」と回答している。

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