スマホ通話料、キャッシュバックのせいで高止まり?損しないための格安サービス利用広がる~IP電話、楽天でんわ…

Business Journal / 2014年3月14日 11時0分

 しかし、乗り換えユーザーにとっては非常に魅力的なこのキャッシュバックという仕組みだが、その原資はどこから出ているのだろうか? 通話料がなかなか下がらない原因は、このような新規ユーザー偏重の業界構造にあるとの指摘もある。

●IP電話、格安通話…損しないためのサービスが続々登場

 もちろん、ユーザーも割高な通話料金を取られっぱなしではない。お仕着せのプランに満足せずに、いろいろと工夫をして安価に済ませている人も多い。

 まず第1の選択として考えられるのがIP電話だろう。同じアプリを使っている仲間となら無料で話せるものが多く、雑談をするために電話をしたいという層には向いている。少額を支払えば携帯電話や固定電話にもかけられるサービスがある。

 しかしIP電話は普通の電話に比べると音質が悪かったり、途切れがちだったりと、通話品質は高くない。そのため、ビジネスユーザーのような高品質な通話が必要な人はもちろん、ストレスを感じないで通話したいという人には使いづらい状態だ。そこで新たな選択肢として登場するのが、「楽天でんわ」のような回線交換方式の格安通話サービスだ。

 回線交換方式というのは、要するに普通の電話という意味だ。IP電話のようにインターネット網を使うのではなく、携帯電話から携帯電話や固定電話にかけるのとまったく同じ回線を使う。だから、音質などは普通に電話をかけた時と同じになるというのが魅力だ。

●なぜ高品質で安くなる?

 通常、携帯電話で30秒通話すると、20円(税別、以下同)かかる。一方、「楽天でんわ」ではいくらになるのか。なんと、半額の10円だ。

 品質が同じで、普通の電話回線を使う方式だというのに、なぜ半額にできるのか。
それは通話の中継ぎにフュージョン・コミュニケーションズという事業者の回線を使うことで、全体の料金を引き下げているからだ。

 通常、A社の携帯電話からB社の携帯電話へ電話をかけると、A社とB社の両方の回線を利用することになる。利用者はA社と契約していればA社にまとめて20円を払うわけだが、このうち約2円はA社からB社に接続料として支払われる。A社の取り分は約18円というわけだ。

 一方、「楽天でんわ」はA社とB社の間に挟まり、両方に接続料を支払う。両社に接続料を支払った残りが「楽天でんわ」を提供するフュージョン・コミュニケーションズの取り分になる。上の例のように接続料を約2円で考えるならば、約6円が取り分。A社とB社は特に割引しているわけではないから、「楽天でんわ」が“本当なら安くなる分”を背負ってくれた結果として安価になる、というふうにも考えられる。

 家族との通話は家族割、友人との雑談はIP電話で安くしつつ、きちんとした会話をできるだけ安くしたい時には「楽天でんわ」を使う。そういった使い分けが今後広がっていくかもしれない。
(文=エースラッシュ)

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