120万回再生で話題の米政府ネット動画、マーケ手法とバイラル動画駆使の先進的公共広告

Business Journal / 2014年5月15日 14時0分

写真

(文=黒沼 透@torukuronuma/株式会社アクトゼロ)

 4月末、米大統領官邸・ホワイトハウスは、動画共有サイト・YouTube上で1本のバイラル動画【編註:SNS等での拡散を目的としてインターネット配信する動画】を配信しました。「1 is 2 Many PSA」と名付けられたその動画は、公開から1週間で120万回再生され、Facebookでは5万8000回を超えるシェアが行われています(5月8日時点)。PSAとは、Public Service Announcementの略で、日本における「公共広告」のような意味合いです。

・男性スターから、動画を見ている男性たちへのメッセージ
動画URL http://youtu.be/xLdElcv5qqc

 その動画は、『ウルフマン』などで知られる俳優ベニチオ・デル・トロの、

「俺たちは問題を抱えている。君の協力が必要だ」

という語りから始まり、次々と大物男性スターが現れます。人気ドラマ『ザ・ホワイトハウス』の俳優デュレ・ヒル、『40歳の童貞男』の俳優スティーブ・カレル、『007』の俳優ダニエル・クレイグ、テレビ司会者セス・マイヤーズと続きます。

「大学のキャンパス、バー、パーティで、そして高校でも『それ』は起きている」
「俺たちの姉妹、娘。俺たちの妻や友人たちに『それ』は起きている」
「それは、性的な暴力。俺たちは、これを止めなければいけない」

 We=俺たち男性は皆、女性への暴力の当事者になり得るという可能性を示しつつ、メッセージは続きます。

「俺たちは止めるんだ、聞いてくれ」
「彼女が同意していない、もしくは同意の表明ができないなら、それはレイプだ。暴力なんだ」
「犯罪なんだ。間違っている」

●副大統領、さらにオバマ大統領も

 ここで、女性への性暴力問題に長年携わってきた、バイデン副大統領が登場します。

「その状況に遭遇したら、君はかつて教わったように行動に出なければいけない」
「もし遭遇したら、俺は声を上げて止める」
「彼女を非難するんじゃなく、彼女を助けるんだ」
「俺は、その『問題』の一部にはなりたくない」
「俺は、その『解決策』の一部になりたいんだ」
「俺たちは、男性全員が『解決策』の一部となってくれることを望んでいる」
「これは、人間の尊厳や責任にかかわる問題なんだ」

 さらにオバマ大統領が登場します。

「性的暴力に終止符を打つ、私たち全員の責任なんだ。それはあなたからスタートする」
「1 is 2 Many = たった一度だけ起きたとしても、『もうたくさん』な出来事なのだから」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング