企業の後継者選び、なぜ迷走?サンリオは後継者の死、ユーシンは外部登用失敗…

Business Journal / 2014年6月12日 14時0分

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「週刊東洋経済」(東洋経済新報社/6月7日号)は『社長の器 後継者はどこに? ファミリービジネスの苦悶』という特集を組んでいる。「創業者が経営を行うファミリービジネス。永遠の課題は後継者問題だ。候補者が突然、いなくなったとき、育成時間がないとき、経営者はどういう決断を下すのか」という内容だ。

 今回は、3社の特徴的な後継者問題を紹介している。

 まずは、人気キャラクター「ハローキティ」でおなじみのサンリオだ。特集記事『サンリオ 株式市場も困惑 帝王学授けた息子が急死 86歳トップは決断できるか』によれば、現在のサンリオの社長・辻信太郎氏は86歳。息子の邦彦副社長を後継者に据えようと、40年近く手元に置いて帝王学を授けてきた。創業以来、初めての経営トップ交代を2014年春に定めたその矢先の13年11月、後継者になるはずの邦彦氏が61歳で急死。トップ交代を待ち望んできた株式市場は「邦彦の急死で経営の先行きが見えにくくなると、それまで4000円台に乗せていた株価は半年の間に2000円台に暴落する」。

 信太郎氏は5月21日のアナリスト向け決算説明会で「次の社長を決めるまでには2年が必要。簡単に誰かを連れてくることはできない」と語った上に、この決算説明会では、「ハローキティ」を使った物販事業に力を入れるとも表明。利益率が高いライセンス事業が収益をけん引してきたが、戦略を転換すると受け止められ、翌日、サンリオ株は大量の売り注文となりストップ安に沈むことになった。

 不透明になった後任の社長人事だが、同誌はキティのキャラクターデザインを一手に握ってきた山口裕子取締役に焦点を当てている。取締役ではあるが、キティデザイン一筋の経歴から見て、経営全般に精通しているとはいえないが、本人に意欲もあり、社内を引っ張っていけるのは山口取締役しかいない。象徴的なトップとして御輿に乗せ、その御輿を外部出身の鳩山玲人常務(名家・鳩山家の一員で、米ハーバード大学でMBAを取得、急逝した邦彦前副社長に招かれてサンリオ入りした)や国内部隊の実務家が担ぐ方法しかないのではないか、としている。

●社長を公募する上場企業も

 次に、特集記事『ユーシン 2度目の社長公募は成功するか』では、新聞公募というただでさえ異例の後継者選びを2度も繰り返している企業があると、独立系の自動車部品メーカー・ユーシンの取り組みを紹介している。

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