アイスホッケー、12年ぶりプロチーム誕生…社会人選手が会社勤めの“二足のわらじ”

Business Journal / 2021年2月5日 5時50分

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 すっかりマイナースポーツになったアイスホッケー。女子はすでに来年の北京冬季五輪の出場権を勝ち得たが、1998年の長野五輪の後、予選落ち続きで五輪から遠ざかる男子は人気低迷に苦しむ。かつての日本リーグが成り立たず、日本アイスホッケー連盟は2003年からロシアと韓国などを交えて「アジアリーグ」を運営するが、新聞やテレビの報道は少ない。そんな中、昨年、クラブチームとして新規加入した「横浜GRITS」は「デュアルキャリア」をモットーに異色の「二足の草鞋軍団」として奮戦する。

 夕方に首都圏の緊急事態宣言が出された1月7日の朝、本拠地、横浜市神奈川区の「横浜銀行アイスアリーナ」で8時半から行われた練習を覗いた。選手らが氷に上がる直前、カナダ人のマイク・ケネディ・ヘッドコーチが小さなホワイトボードを手に円陣を組む選手たちに英語で説明している。誰かが訳すのかと思ったら通訳はいない。選手たちはそのままリンクに上がりシュートやフォーメーションなどの練習を無駄なくこなす。マイク氏は時折、選手を中央に集めて指示するがすべて英語。練習はダラダラと長くはしない。選手たちは9時45分にはリンクから上がり、着替えて職場へ直行する。

「選手みんな英語が堪能で驚きました」と話しかけると、マイク氏は「オール(全員)ではなくモースト(大半)ですね」と笑った。しかし、監督や選手がマイク氏、外国籍選手たちと冗談を言い合ったりする英語力には驚く。マイク氏を下手な英語で取材しようかと思ったが、チームの人に通訳してもらう。チームのレベルの高い英語力に「恥をかくぞ」と感じたのだ。

「NHL(北米プロアイスホッケーリーグ)のダラススターズ、トロントメイプルリーフス、NYレンジャーズで153試合出場しました」というマイク氏は「2つの仕事を持ってホッケーをやるのはものすごくハードなはず。選手たちは本当によく頑張っている」などと話してくれた。筆者が「NHLでもかつての(ウェイン)グレツキーのような大スターが不在で、人気も下がったのでは?」と聞くと「そんなことはない。人気は高く、コナー・マクデービド(エドモントンオイラーズ)のようなスターがいる。欧州のレベルも上がるなか、強豪国で上達していないのはカナダですよ」と最後には母国を案じた。

「マイクコーチやロマン・アレクセエフ(ベラルーシ)、マット・ナトル(米国)も、開幕後しばらくは新型コロナの影響で来日できなかったのですが、やっと合流できました」と浅沼芳征監督は安堵する。チームの英語力については「海外で育ったり、プレーしていた選手が多いんです」

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