藤田菜七子騎手最大の「不安」!? フィーバーの中「周囲」に潰される可能性も
Business Journal / 2016年3月15日 17時0分

競馬界で、競走馬をふくめ今最も注目されている存在、藤田菜七子騎手18歳。15日には高知競馬場に"遠征"を行い、6鞍に騎乗。全国的に「菜七子フィーバー」が拡がっている様子だ。
そんな彼女の人気は、各レースの"オッズ"にも表れている。中央競馬デビューとなった5日の3歳未勝利戦、藤田騎手が騎乗したネイチャーポイントは、それまで3戦でまったく結果が残せず、人気も(13人気、13人気、10人気)と推移していた。ところが藤田騎手が騎乗したレースでは、なんと3番人気(結果は2着と健闘)。他にも12日に騎乗したセラグリーンが、過去2戦で(14人気、16人気)にもかかわらず、彼女の騎乗では4番人気とジャンプアップしていた。ちなみにその日のセラグリーンの着順は14着。多分に「応援馬券」の意味合いが強かったといえる。
藤田騎手としては人気よりだいぶ下の着順で歯がゆいだろうが、ファンも馬の実力以上のオッズが出ていることなど重々承知。マイペースで今後もがんばってほしいものだが......。
藤田騎手にも決して"不安"がないわけではない。それは、歴代の女性騎手の成績が振るわず、彼女も同じ末路を辿るのではというような話ではない。そんなことは覚悟の上でこの世界に入ってはいるはずだ。問題は、彼女を取り巻く"周囲"のほうである。
藤田騎手デビュー時の、マスコミの取り上げ方は極めて異常だった。民放のニュースでも大々的にデビューが報じられたが、こんなことは競馬界では極々まれである。無論、競馬界にとっても素晴らしいPRになるのだからいいことではあると思うのだが......。
藤田騎手はデビューしたばかりで、当然ながら実力も一線級には到底及ばない。今はとにかく多くの馬に騎乗し、経験を積むことこそが最も大切なはずだ。例え今年1年間で大した結果が残せなくともまったく問題ない。先々を見据えることこそが一番優先すべきことのはずだ。競馬界無二のアイドルであることは間違いないのだから、大事にじっくり育てることこそが大切だろう。
しかし、マスコミはその実力などには目もくれず「アイドル性」だけで彼女を今後も報じ続けるだろう。ビーチバレーの浅尾美和やバドミントンのオグシオ、スキージャンプの高梨沙羅なども同じような注目され方だったような気もするが、フィーバーと結果が伴っているといえるのかどうなのか。注目されるがゆえの余計なプレッシャーを与えるべきではないのではないか。
競馬界の頂点に君臨する社台グループの総帥・吉田照哉氏が、藤田騎手のバックアップを検討するような発言も出て、勝利への"道筋"も用意されそうな情報もある。ますます期待感は高まっているが、今後を考えれば、マスコミを中心とした周囲は結果が出るまでもう少し大人しくすべきかもしれない。無論、応援馬券が続くのはいいことだとは思うが。
(文=odakyou)
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