【徹底考察】青葉賞(G2) アルカサル「東の秘密兵器が、府中の瞬発力勝負に対応しうる『2つ』のポイント」
Business Journal / 2016年4月27日 13時0分

デビューから2戦2勝。それも前走の水仙賞(500万下)は最後に手綱を緩める余裕の勝利だっただけに、アルカサルという「新星出現」を思わせるに十分な内容だった。
ただ、デビュー2戦のレース内容からも、今週の青葉賞(G2)ではどうか。長い直線を活かした瞬発力勝負になりやすい東京コースには不安があることは確かだろう。
中山の有馬記念(G1)や阪神の宝塚記念(G1)で獅子奮迅の強さを見せるにもかかわらず、天皇賞・秋(G1)などの東京コースでは、別馬のように大敗を繰り返した父ドリームジャーニーの姿がどうしても被る……。
実際に管理する大竹正博調教師も1週前追い切りを終えた際「東京の瞬発力勝負に対応できるかがカギになる」とコメントしているだけに、この馬が高速上がりに対応できるかは未知数だ。
近年の青葉賞は多くの場合、上がり3ハロン33秒台の「決めて勝負」となっており、仮にアルカサルが対応できなければ、最悪大敗まである。ちなみにこの馬の上がり3ハロンはデビュー戦が35.0秒、2戦目が34.7秒。いずれも中山での競馬なので一概には決めつけられないが、不安は残る内容だ。
しかし、そんなアルカサルにも「朗報」がいくつかある。
まず、出走メンバーにマイネルハニーという「世代屈指のペースメーカー」が存在するということ。
ある程度のペースで飛ばすタイプの逃げ馬であり、すでにスプリングS(G2)で2着の実績があることからも、ノーマークでは逃げ切りまである実力馬。ある程度早めに捉えに掛かれば(もしくは自分で捉えに行く選択肢もある)、必然的にスローの瞬発力勝負にはなりにくい流れが生まれるだろう。
次に今開催の東京コースが、例年のような超高速馬場ではないという点。
今開催の東京は先週開幕したばかりだが、日曜に軽く雨が降った影響もあり、全体時計は速いものの、比較的上がりの掛かる芝コンディションになっていた。例えば、先週東京で行われた2つのオープン競走で、メトロポリタンS(OP)の最速上がりが34.3秒、フローラS(G2)の最速上がりが34.6秒だった。
無論、東京は何かと芝コンディションが激変するコースなので(誰のせいとは、ここで言わないが)油断はできないが、このままなら今週の青葉賞も例年とは異なり、上がり最速が34秒台に落ち着く可能性がある。末脚のキレに不安のあるアルカサルにとっては願ってもないコンディションだろう。
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