『校閲ガール』石原さとみ、「フェロモン」だけじゃない隠れた「女優力」

Business Journal / 2016年10月14日 6時0分

 以降、色気やユーモア、鋭さや危うさなど、目の前の役柄を楽しむかのように染まる術を身につけていただけに、単なる“フェロモン女優”という立ち位置は期間限定のものだろう。フェロモンだけでなく、ナチュラルに持つ古風さも、胸の奥から絞り出す怒りや悪意も見せられるのだから、近い将来、再び幅広い役柄にトライしていくはずだ。

 私は三度ほど取材の機会に恵まれたが、彼女ほど若い頃から姿勢がよく、相手の目をしっかり見て話す女優に会ったことがない。ただ質問を待っているだけの女優が多い中、石原は自らこちらに声をかけ、話し出すことができる。当然、撮影現場でも監督などのスタッフと話し合えるし、日常生活でも常に何かを吸収しながら進化していくタイプの女性なのだろう。

“フェロモン女優”のイメージは期間限定とは思うが、いたずらに長引かせると、「一時的に浅いマスの支持層を得られたが、結局深いコアな支持層は得られなかった」という事態を招きかねない。「聡明な彼女のことだから問題はないだろう」と思いつつ、「早く、その魅力をフルに見せてほしい」とも感じている。
(文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト)

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