江本孟紀が提言「プロ野球は利益の使い道間違い」「交流戦は巨人という利権欲しさ」

Business Journal / 2017年5月30日 20時0分

「第一の理由については、先に説明した通りです。パ・リーグがセ・リーグに圧勝するなかで、両リーグ内の順位変動が必要以上に激化してしまいます。無理のある日程や移動で調子を狂わされる選手も少なくありません」(同)

 第二の理由については、説明を必要としないファンも多いだろう。かつて、セ・リーグとパ・リーグのチームが対戦するのは、ペナントレースを勝ち抜いた2チームが激突する日本シリーズだけだった。だからこそ、セ・パ両リーグのスターが一同に介するオールスターゲームにも価値があったのだ。

「昔から、パ・リーグは交流戦の開催を求めてきました。しかしながら、『ファンのため』は口実にすぎず、『自分たちも巨人戦という利権がほしい』というのが本音だったんです。

 ところが、04年にプロ野球再編問題が持ち上がり、ある種の危機感から、翌05年から交流戦が実施されました。確かに、交流戦に一定の歴史的意義は認められます。とはいえ、パ・リーグはすでに自分たちの力でお客さんを集めることができます。

『ファンのため』という口実で始めた交流戦ですが、日程の悪影響など『選手のため』に見直しを考える時期に差しかかっているんです。興行面でもオールスターに悪影響を与えるというだけでなく、実際に観客動員が下がった交流戦もあります」(同)

●実はバブルの野球人気、NPBの野球振興に疑問

 江本氏によると、現在のプロ野球人気は一般的なイメージとは反対に最高潮に達しており、「バブル」と評してもいいレベルだという。

「いまだにメディアで『プロ野球の人気低迷が続いています』などと発言する識者や関係者がいますが、球場に足を運んだらそんなことは言えません。チーム名は伏せますが、シーズン終盤で最下位争いというカードでも、あきれるぐらい観客が入っています。

 価値が低いと思われるような試合にもかかわらず、興行的には成功している。これが、バブルともいえる今のプロ野球人気です。しかし、厳しい指摘をさせてもらうと、今球場に足を運んでくれているファンのなかには、単に騒ぎに来ているだけという人も少なくありません。特定の選手を応援しているわけでも、チームの勝利を祈っているわけでもないのです」(同)

 プロ野球人気が高止まりとなれば何よりだが、そんなシナリオは現実性に乏しい。ブームが去れば、必ず低迷期が訪れてしまう。それを防ぐには、どうしたらいいか。そんな観点から、交流戦を見直す必要に迫られている。

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