ドトールの4倍高い椿屋珈琲店、なぜ客殺到?メイド制服で上品な接客、高級感あふれる店内

Business Journal / 2018年1月21日 0時0分

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 コーヒーほど価格の二極化が激しい市場は、ほかにないのかもしれない。

「椿屋珈琲店」という高級喫茶店チェーンがある。本格的なサイフォンコーヒーを楽しむことができる喫茶店なのだが、一般的な喫茶店とは一線を画している。店内はシックで重厚感がある造りで、大正時代の洋館をモチーフにしている。高級感あるアンティークな雰囲気が店内に漂う。

 女性の店員は個性的だ。黒色のブラウスを着用し、その上にエプロンのような白色のユニフォームを着込んでいる。また、頭の上には白色のカチューシャをつけ、その姿は大正時代のメイドのようだ。落ち着きのある上品な接客を行い、上質な雰囲気を醸し出している。

 同店の高級感あふれる造りと雰囲気に驚かされるのだが、もっと驚くべきことがある。まずはコーヒーの価格だ。店舗によって若干異なるが、たとえば「銀座七丁目花椿通り 椿屋珈琲店本館」では、「椿屋オリジナルブレンド」は980円(税込、以下同)にもなる。しかも、量は大人の握りこぶし程度しかない。一般的な喫茶店のコーヒーのSサイズと同じかそれよりも少ない量にしかならないのだ。

 ドトールコーヒーショップと比べると、価格の高さのほどがよくわかる。「椿屋オリジナルブレンド」は、ドトールの「ブレンドコーヒー」Sサイズ(220円)の実に4倍以上にもなる。しかも、「椿屋オリジナルブレンド」は同店で扱う飲み物のなかでは最低水準で、ほかの飲み物の大半が1000円を超えているのだ。

 ドトールよりも価格帯が高い、ほかの喫茶店・カフェとも比較してみたい。スターバックスコーヒーの「ドリップコーヒー」ショートサイズ(302円)と比べると3倍以上になる。コメダ珈琲店の「ブレンドコーヒー」(420円)だと2倍以上だ。高級喫茶店の星乃珈琲店六本木店の「星乃ブレンド」(600円)だと1.6倍以上となる。これらと比較してみても、椿屋珈琲店の価格の高さのほどがわかるだろう。

 食事・デザートメニューも高価格のものばかりだ。たとえば、「椿屋特製ビーフカレー」は1250円、サンドイッチメニュー「椿屋ホットサンド」は1150円、「珈琲ゼリーとバニラアイス」は1180円という価格となっている。セットメニューになると、さらに価格は跳ね上がる。

 同店は地価が高い銀座に立地しているため、必ずしも割高とはいえないのかもしれない。しかし、喫茶店という括りで考えれば驚きを禁じ得ない高さといえるだろう。同店を含めて「椿屋」を冠する系列の喫茶店は都内を中心に約40店あるが、このように多店舗展開している喫茶店でこれほど高額のコーヒーを提供しているチェーンは、ほかではなかなか見当たらない。逆に、これほどの高価格帯で多店舗展開できているというのにも驚いてしまう。

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