コインチェック、「お答えできない」のオンパレード…超高学歴集団の実像

Business Journal / 2018年2月20日 0時0分

写真

 仮想通貨取引業者コインチェックは2月13日、日本円の出金を再開した。顧客からは日本円で総額300億円前後の出金要請があったが、同日、401億円が引き出された。

 同社は1月26日、約26万人の顧客から預かっていた約580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」 のほぼ全額が流出した。日本円の出金再開は「補償の支払いではない」という。

 コインチェックは2月13日、業務改善報告書を金融庁に提出したが、同日夜、大塚雄介COO(最高執行責任者)は記者団の取材に立ったまま応じ、「内容はお答えできない」という異例の対応を見せた。金融機関などは、業務改善報告書提出後の記者会見で内容を説明することが多い。

 流出した仮想通貨を顧客に補償する時期の具体的なメドは示さなかった。和田晃一良社長など経営陣の辞任を含めた責任の取り方についても「お答えできない」(大塚氏)とした。和田社長は姿を見せなかった。

 同社は2012年8月、レジュプレスとして発足。東京工業大学理学部在学中の和田氏と、元JPモルガン証券新卒入社2名の3名で立ち上げたベンチャー企業。和田氏は小学生時代からプログラムを学び、大学在学中にクックパッド主催「第3回開発コンテスト24」など2度のハッカソン優勝経験を持つ。ハッカソンとは、IT技術者が一定期間缶詰め状態になってプログラムの開発を競う催しだ。仮想通貨コインチェックのプログラムの開発を同氏が担当した。

 14年11月にビットコイン取引所を立ち上げ、17年3月にコインチェックへ社名を変更。仮想通貨の取扱銘柄は13種類。1000種類以上ある仮想通貨のうち流通額首位のビットコインがもっとも有名だが、流出したNEMも時価総額で10番目前後の人気通貨のひとつだ。

 社長は和田氏だが、大塚氏がメディアや顧客の対応を一手に引き受ける。大塚氏は早稲田大学大学院物理学修士を修了しており、専攻は量子理論力学。06年から元リクルート系企業のネクスウェイで法人向け新規事業に9年間携わった。

 コインチェックの資本金は9200万円。15年8月、ベンチャーキャピタルのインキュベイトファンド、ANRI、セレスの3社が第三者割当増資を引き受けた。

 タレントの出川哲朗を起用したCMを、17年12月8日からインターネットで、12月13日からテレビでオンエア開始した。CMは、出川がひとりで双子の兄弟を演じる。弟が「なぜビットコインはコインチェックがいいのか」と問いただし、それに返答する兄との問答がコミカルに描かれている。NEMの流出を受けて、このCMはお蔵入りとなった。

ビジネスジャーナル

トピックスRSS

ランキング