イオンが開業した広島の「超アウトレットモール」が圧巻…常識逸脱で驚愕
Business Journal / 2018年6月16日 19時0分
アウトレットは在庫処分品、型落ち品、B級品などを販売するショップで、それらを集めた商業施設がアウトレットモール。米国発の業態だが、日本では1993年に埼玉県ふじみ野市に「アウトレットモール リズム」が開業して以来、日本ショッピングセンター協会によると、アウトレットモール(物販のアウトレットが約10店舗以上)が38ある。
三井不動産の「三井アウトレットパーク」が13、三菱地所・サイモンの「プレミアム・アウトレット」が9、両社を合わせると約6割を占め、2大勢力となっている。かつては100カ所程度の出店も可能という見方もあったが、出店余地が狭まり、アウトレット市場の飽和もあり、近年は新規出店が減っている。
そうしたなかで4月27日、2015年7月に「三井アウトレットパーク北陸小矢部」が出店して以来、約3年ぶりにイオンモールの「THE OUTLETS HIROSHIMA(ジアウトレットヒロシマ)」が広島市にオープンした。
イオンは11年4月、国内最大級のショッピングセンター「レイクタウン」にアウトレットモールを出店しているが、今回は総賃貸面積約 5万3000平方mと約2倍で、中四国最大級の施設となる。
アウトレットモールは、プロパーのショップが影響を受けず、ブランドのイメージを保つ意味もあり、大都市中心部から遠く離れた場所に設けられるのが一般的だ。そのため、より広域から客を集める必要があり、「御殿場プレミアム・アウトレット」のように観光地に近いところに出店し、観光客の立ち寄りを狙うケースも目立ち、近年は海外客のインバウンド需要も盛んだ。
世界遺産の宮島や原爆ドームのある広島県には、国内外から年間約6700万人(16年各市町村延人数)もの観光客が訪れる。THE OUTLETS HIROSHIMAも、内外の観光客を取り込みながら、車で1時間50分圏を中心に、四国からも来場を見込み、年間来場者の目標は800万人に設定している。
●従来のアウトレットモールにはない取り組み
ファッション、スポーツなどのブランドを中心にアウトレットが127ショップ出店するのは、従来のアウトレットモールと変わらないが、大きく異なるのはアウトレットゾーンのほかに、アミューズメントやエンターテイメント、飲食を拡充したゾーンを大々的に展開している点だ。
「ほしかげシティ」ゾーンには、9スクリーンの「イオンシネマ広島西風新都」をはじめ、ボウリング場やバーチャルとリアルを融合したスポーツゲーム、最新VRゲーム、カラオケなどの総合アミューズメント施設「プラサカプコン」という巨大施設を誘致した。さらに、カーリングなども楽しめる通年営業の日本初のアイススケートリンク「ワンダーリンク」やトランポリンの施設も設け、子どもから大人まで幅広い層に対応している。
3つに分かれる飲食ゾーン「にしかぜダイナー」も圧巻だ。約1000席、11店舗で構成されるフードコート「Food Forest(フードフォレスト)」は、イベント用のステージを設け、毎週、定期的に地元ミュージシャンによる演奏などを行い、約150席の観光ツアー団体向けの「事前予約制」のスペースも用意した。
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