絶賛を集める『グッド・ドクター』に違和感…フジテレビの戦略勝ちか

Business Journal / 2018年8月17日 19時0分

●『木曜劇場』の信頼回復を追い風に

 これらは藤野良太プロデューサーの仕事によるものであり、戦略勝ちといえる。しかし、『グッド・ドクター』の好調は同作だけでなく、『木曜劇場』そのものへの信頼感回復も大きいのではないか。

 昨秋から放送された『刑事ゆがみ』『隣の家族は青く見える』『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』の3作は、低視聴率ながら視聴者の絶賛を集め、いくつかのドラマ賞にも輝いた。逆境のなかでも腐らずに試行錯誤を続けたフジテレビドラマ班の粘りが、視聴者に届き始めているのかもしれない。

「『グッド・ドクター』の評判や数字は、この先も上がっていくのか?」といえば、まだ半信半疑だろう。1話完結の医療モノは安定感こそあるが、ミステリーやラブストーリーのような連続性の高い物語に比べると、後半の爆発力に欠けるからだ。

 ただ、丁寧な取材・監修を重ねた小児外科の描写は素晴らしいだけに、作品のシンボルである山崎賢人の演技が、さらに覚醒し、それがネット上で拡散されたら……最終回は、フジテレビにとって久々の大団円となりそうだ。
(文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング