「寿司がおいしくなかった」かっぱ寿司、おいしくなった途端に客数増

Business Journal / 2018年9月21日 0時0分

 味の良し悪しは主観的要素が強いため一概には言えないが、筆者と同じような体験、感想を持つ人は少なくないのではないか。もちろん、現在まで長らく食べていない人や、噂を聞いてまったく食べたことがない人もいるだろう。

 いずれにしても、このような理由で一度大きな客離れが起きてしまったら、客足を回復させることは非常に難しくなる。仮においしさの面で改善ができたとしても、そのことが世間に浸透して客足が回復するにはかなりの時間が必要となるだろう。

 近年、かっぱ寿司は改革を懸命にアピールしてきた。16年10月からブランドの再構築を始め、それまでの悪いイメージを払拭するため、まずはロゴを一新し、「かっぱ」の図柄から皿を数枚重ねた図柄に変更した。

 テレビCMでも、かっぱ寿司が変わったことをアピールした。昨年7月から、女優の吹石一恵が女漁師を演じるテレビCM「やる、しかない。」シリーズの放送を始めた。漁師も認める品質のすしを提供することを宣言するというもので、「すしをおいしくしなければ客足は戻らず、業績の回復もない」という意味が込められているともとれる自虐的なテレビCMとして話題を集めた。

 今年4月からは、女優でフィギュアスケート選手の本田望結がすしを食べ続けるテレビCM「うんまい、かっぱ寿司」シリーズの放映を開始した。CMのほとんどの時間を本田望結がすしをおいしそうに食べ続けるシーンに割いており、キャンペーンや新しいすしネタを紹介するというものではなく、「かっぱ寿司のすしはおいしくなった」ことだけをアピールするかのような構成になっている。

 どちらのCMも「すしのおいしさ」にフォーカスしているのが特徴となっている。これらのCMを見て、「そこまでアピールするのなら、試しに食べてみようか」と思った人は少なくないだろう。そして実際に食べてみた人が筆者と同じように、かっぱ寿司のおいしさに気づき、リピーターとなり、客数が上向くようになったのではないか。

●サイドメニューの充実

 また、客足が戻るようになったのは、サイドメニューを強化したことも大きいだろう。

 近年、大手回転ずしチェーンは、サイドメニューを強化することに躍起になっている。しかし、少し前までのかっぱ寿司は、競合他社と一線を画していた。サイドメニューを強化するよりも、まずはすしのおいしさを高めることを優先したのかもしれない。ただ、この1年ほどは、かっぱ寿司もサイドメニューの強化に動いている。

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