中国国産映画、世界興行収入ランキングを席巻…ハリウッド映画一強状況を崩す

Business Journal / 2018年10月30日 19時0分

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 前回の記事では、2018年日本の夏休み映画について言及したが、今回は18年の世界興行収入を紐解きながらグローバル市場について考察する。

●アメリカ映画独壇場の終焉。中国映画が世界興行収入ランキング入り

 歴代の世界興行収入を見れば明白だが、最大の映画市場であるアメリカが世界の映画産業を牽引してきたことは誰もが知るところだろう。常にランキングの上位を占めるのは、ビッグ6(ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザース・エンターテイメント、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、20世紀フォックス、ユニバーサル・ピクチャーズ、パラマウント・ピクチャーズ)が手がける、いわゆるハリウッド映画大作だからだ。アメリカ国内でヒットした映画を、いかにグローバルでヒットさせるのかという術を追求し、そのノウハウの蓄積と強固なネットワークを構築し、絶対的なビジネスを展開し続けてきた。

 しかし、そうした状況に異変が起きている。図1の18年の興行収入世界ランキングを見ると、アメリカ国内でまったく興行収入を上げていない作品がランクインしていることがわかる。そう、中国国内のみのヒットで世界興行収入ランキング入りする中国映画が5作品も世界興行収入トップランキング入りしているのだ。

 中国の映画市場規模は、10年以降10%以上の成長率を維持し、12年に日本を超して世界第2位となり、さらにはアメリカに肉薄するまでに急成長。17年には日本の約4倍の559億1100万元(約9580億円)の市場規模となり、20年には世界最大の700億元(約1兆2000億円)規模に達するとの予測も出ている。

●中国の国産映画のレベルが飛躍的に向上。多様化によるビジネスチャンス拡大

 では、中国のヒット映画はどのようなものがあるのだろうか。図2は18年の中国国内の興行収入ランキングだ。赤い網掛け部分が「中国国産映画」で、水色が「アメリカ映画」、緑色が「その他」を示している。これを見ると、上位20作品のうち、半数が中国国産映画だ。これまでは、ランキング上位にはハリウッド超大作を中心に洋画の比率が高かったのだが、近年は中国国内の映画製作産業が成熟してきており、純国産でもハリウッドに引けをとらない作品が多くなっている。

 注目の作品は、『Detective Chinatown 2』と、中米合作の『The Meg』だ。

『Detective Chinatown 2(唐人街探案2)』は人気探偵シリーズの第2作。ニューヨークのチャイナタウンを舞台に、世界中から集められた探偵が難事件解決を競うというアクションコメディだ。主要キャストとして日本探偵の「野田」役を演じているのが妻夫木聡。どうやら、第3作目は彼を中心とした日本のチャイナタウン横浜が舞台の作品になるようだ。

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